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フランス男子12年ぶりの歓喜。欧州王者シャオイムファ「世界選手権に向けてすぐに練習に戻ります!」| ISU欧州フィギュアスケート選手権2023 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部SP・FS・トータルすべてでシーズンベストを更新した。特にFSに関しては、技術点も演技構成点でも、トップスコアを出した。生まれて初めての欧州選手権(スモール)金メダル。またリッツォが銀メダルを獲得したことで、ペア(1位、2位)、アイスダンス(1位)とあわせてイタリアは今大会最多の4つのメダルを持ち帰った。
スイスは男女いずれも銅メダルに輝いた。男子は2010年ステファン・ランビエール以来の、女子は2008年サラ・マイヤー以来の快挙。24歳のブリッツギにとっては、素敵なサプライズだった。
「メダルが取れるなんて想像さえしていませんでした。目標はトップ10入り。だから自分でも驚いています」(ブリッツギ)
欧州選手権には過去3度出場し、自己最高は昨季の11位。たしかに今季、目に見えて、実績を伸ばしてきた。ブダペスト杯では初めてチャレンジャーシリーズ台乗りを果たし、さらにワルシャワ杯でもメダルを得た。SPでは1回、FSでは3回、パーソナルベストも更新した。ただ、そのワルシャワ杯の数日後の11月末に、鎖骨を骨折してしまう。ブリッツギが練習を再開できたのは、「クリスマスの後」、つまり欧州選わずか4週間前のことだった。
SPでは冒頭の4Tで転倒したが、残りをスピードとリズムに乗ってミスなくまとめ、5位と好位置につけた。表彰台まではいまだ5.55点の距離があった。
FSまでの48時間を、両親と過ごしたり、リッツォと夕食を摂ったり……とリラックスして過ごしたというブリッツギは、FS「ゴースト・オブ・ツシマ」で会場を興奮の渦に巻き込んだ。サムライがテーマの東洋風の楽曲を、独特な振り付けで、力強く熱演した。細かいミスをはねのけ、今季4度目のFSパーソナルベスト更新を果たした。
「プログラムの終わりにはもうヘトヘトで、とにかく最後まで生き残れたことに満足していたんです。自分がなにを成し遂げたのか、まるで理解していませんでした」(ブリッツギ)
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