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一気に進む世代交代。《メンタル最強》の15歳イザボー・レヴィトが表彰台の頂上を狙う | 全米フィギュアスケート選手権2023 女子シングル プレビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部17歳のリンジー・トルグレンも、この先のアメリカを背負って立つ選手の一人。昨季はレヴィトと並び、ジュニアGPで次々と表彰台乗りを成功させ、ジュニア世界選でも銅メダルを勝ち取った。念願の本格シニア転向を果たした今季は、開幕直後からとにかくジャンプに苦しんでいる様子だったけれど……12月のチャレンジャー大会ゴールデンスピンで、初めてのシニア金メダルを獲得。自信を持って、3度目のシニア全米選手権へと乗り込む。
昨全米は4位ピューター止まりだったガブリエラ・イッゾは、さらにステップを上がりたいと願っているし、昨四大陸選手権4位のオードリー・シン18歳も、母国アメリカでの地位を確立したい。またイッゾ、トルグレン、レヴィトに続き、昨全米ジュニアを制したクレア・セオ16歳も、今年はいよいよシニア全米に挑戦だ。
5年前、19歳で全米初優勝を飾り、ブレイディ・テネルはシンデレラガールになった。しかし2度目の優勝を果たした翌シーズン、つまり昨季は2度目の五輪出場へ向けて、トライさえできなかった。右足首の故障で、昨シーズンは丸々棒に振った。
選手としては、苦しい日々を過ごしてきたけれど、人としては、大きく成熟したという。故障前と後とでは、本人曰く「まったく違う人間」。練習拠点をフランスのニースに大胆に移し、新天地で、完全なるゼロからの再スタートも切った。
今季の初戦、GP英国杯では、いまだに足が痛んだ。思い通りの演技も、思い描いていたような復活劇も、果たせず最下位に沈んだ。それでも、テネルの中に、諦める選択肢はなかった。GPフィンランド杯では8位と、浮上の兆しが見えた。12月のチャレンジャー大会で、ついにメダルが取れた。2年ぶりの全米選手権へ向けて、着実に調子を取り戻している。
1年遅れのディフェンディングチャンピオン。目標は最低でも表彰台。理由は四大陸選手権、さらには世界選手権への切符が絶対に欲しいから。もう一度、大きな国際舞台で輝きたいから。今月末でテネルは25歳になる。
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