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フィギュア スケート コラム 2022年4月3日

黄金の栄光でシーズン締めくくり。世界選手権初戴冠の坂本花織「練習は裏切らない。これは今シーズンを通して感じてきたこと」 | ISU世界フィギュアスケート選手権2022 女子シングル レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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「言葉になりません。自分自身を誇らしく感じます。ベルギーの子どもたちが興味を持って、スケートを始めてくれることを願います。いつかは数多くのベルギー選手が大会に出場して……スケート大国に成長して欲しい。それが私の夢なんです」

表彰台は半ば諦めかけていた。大会2週間前に鼠径部の筋肉を痛め、出場さえも危ぶまれた。もちろん本来であれば、優勝大本命として名前を挙げられる立場だった。今季グランプリ大会イタリア杯では現五輪女王を押さえてSP首位に立ち、総合でも3位に食い込んでいたし、欧州選手権でもSP2位と、改めて高いポテンシャルを証明していた。ただし今大会には、「なんの目標も定めずに、ただ自分のベストを尽くすため」に、ヘンドリックスはやってきた。

怪我の痛みを超えて、ヘンドリックスは輝きを放った。その完成度の高さと成熟した表現力は、フランスのモンペリエでも遺憾なく発揮された。また欧州ではSP2位に「興奮しすぎて」FSで失敗した反省を活かし、SP2位で折り返した今大会は、無心でFS「オリエンタルダンス」へ挑んだ。指先まであますところなく使った魅惑的で、なにより飛びっきりゴージャスな舞は、銀メダルへとつながっていた。

接戦だった3位争いは、アリサ・リウが制した。

SPではマライア・ベルが、はっとするほど美しい佇まいと、トレードマークとも言える伸びやかで晴れやかな演技とで、スモールメダルを手に入れた。ただし3位から5位までの差は、わずか0.64ポイント。つまりSPで3位のベル、4位ユ・ヨン、5位リウの3人が、表彰台の3番目の場所を巡ってFSへと進んだ。

そして2年前の世界ジュニア銅メダリストが、シニアで初めてのメダルを引き寄せた。ジュニア時代は4回転さえ飛んでいた16歳は、全参加選手の中で最も難度の高いジャンプ構成で挑んだ。冒頭の3回転アクセルは着地ミスがあったし、回転不足も2つ取られたものの、リウは得点を着実に積み重ねた。姿勢の美しいスピンや柔らかなステップも、愛くるしさの中に時折混ざる艶のある表情も、間違いなく世界中のファンを魅了した。

「疲労困憊でした。でも、これが最後の大会だ、と自分を鼓舞し続け、ベストを尽くしました。こんな自分を誇りに思います。メダルを取れたなんて……あまりにクレイジーなことすぎて、状況が上手く飲み込めません。ただただ衝撃です」

大きなメダルにこそ届かなかったものの、心に深く染みわたる演技で、ベルは自己最高の4位でシーズンを締めくくった。またヨンは冒頭の3回アクセルの回転不足を筆頭に、ジャンプに悩まされ5位終了。ただし7位入賞のイ・ヘインと共に、韓国女子の台頭を世界に印象づけた。日本、ベルギーと並び、アメリカと韓国は来季世界選の出場3枠を獲得している。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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