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三浦璃来&木原龍一組が日本ペア史上最高位の世界選手権2位「これはまた新しい4年のスタート」 | ISU世界フィギュアスケート選手権2022 ペア レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部三浦璃来&木原龍一組は、日本に10年ぶりのメダルをもたらした。なにより日本ペア史上最高位の世界選手権2位で、躍進の1年を締めくくった。
「全体的にミスが多くて、悔しさの方が多いメダルですね。ただ、コーチからは、『このメダルは今シーズン頑張ってきたことの証だ』と言ってもらえました」
心から楽しもう。そんな目標を、ショートでは達成できた。スロージャンプであわや転倒の場面もあり、またレベルの取りこぼしはいくつかあったものの、いまやトレードマークともなった笑顔あふれる伸びやかな演技で観客を魅了した。演技構成点は、全参加者の中で最も高い評価を得た。
ただ3位として臨んだフリーでは、苦い後悔も残った。2度のソロジャンプでそれぞれがミスし、スロージャンプでは転倒。その後は「滑り切らなきゃ」と意識しすぎて、心から楽しむことができなかったと振り返る。
もちろんベストには遠く及ばなかった。総合得点は、五輪で記録したパーソナルベストを12点近くも下回った。しかし結成3年目の2人が「メダル候補」としての重圧に耐え切ったこと、なにより日本ペア界に新たな希望と……来季世界選3枠をもたらしたことは、心からの称賛に値する。
「これはまた新しい4年のスタートでもあります。まだまだ自分たちは上に行ける。来シーズンはさらなる高みを目指していきます」
銅メダルに輝いたのもまた、結成歴の極めて短いペアだった。たしかに欧州チャンピオン経験を持つヴァネッサ・ジェームスと、世界選を2度制しているエリック・ラトフォードという、個々としては世界最高峰の2人ではある。しかし、一緒に滑り始めてからたったの1年で世界選表彰台へと駆け上がったことは、やはり快挙にほかならない。
「正しいタイミングで、ついにすべての要素が揃ったのだと感じています。2人とって初めての世界選手権で、こんなに素晴らしい演技が出来たことは、決して忘れられない記憶となるでしょう」
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