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「アスリートと音楽家の共通点」| 町田樹のスポーツアカデミア 【特別編】 ~アーティストとアスリートの身体・精神論~ 音楽家 反田恭平
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部プロフィール | 音楽家 反田恭平さん
M:やはり舞踊家と音楽家は通ずるところがあるのかもしれませんね。もう一つ印象深いシーンが、ショパンコンクールでありました。今回の映像は、ピアニストが緊張しながら手をウォームアップしながら待っていて、名前を呼ばれて舞台に出て、必死に汗だくになりながら弾いて、安堵して控室に戻られる一連の過程が全て映っていました。それを見た瞬間にアスリートと同じだと思いました。例えばフィギュアスケーターもリンクサイドで名前を呼び込まれるまで緊張しながらウォームアップをして、コールされたら舞台に出てパフォーマンスをして、帰ってきたら緊張から解き放たれる。その一連の過程が、アーティストとアスリートで別なんですけど、共通するところがたくさんあるなと感じました。そういうシーンを見ていると、実はアスリートとアーティストの実践経験であったり、実践で得られた知識やノウハウは共有可能なのではないかと思い、この対談に至っています。
私は元フィギュアスケーターで20年以上競技者をやっていましたが、引退後はバレエやヒップホップのダンス分野で活動しています。プロとしてではなく、ライフワークとして踊っています。つまり、私はアスリートを経験してからアーティストっぽい活動をしている。逆に反田さんは、実は小さい頃にサッカー選手を目指されていて、今は音楽家になられたと。アスリートを経験されて、今はプロのアーティストになられていて、そういう意味では2人とも両方を経験しています。
S:音楽家には意外とスポーツを好きな人が多いです。でも実際にやっていた人は少ない。ピアノって座っているだけだと思われるかもしれないですけど、意外と速度感とか動体視力が結構重要になってきたりします。
次回「音楽家を目指したきっかけ」
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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