人気ランキング
コラム一覧
仲間に声をかけるHO(フッカー)清水健伸(スポ4=東京・國學院久我山)
昨季の全国大学選手権大会王者・明治大学を破り、これまで関東大学春季交流大会を全勝してきた清水組。頂へ向かって、春シーズンをチーム一丸となって、がむしゃらに駆け抜けた。そして、ついに史上初の優勝を懸け、関東学院大学との最終戦を迎える。
早稲田大学は試合序盤にSO(スタンドオフ)服部亮太(スポ3=佐賀工)のナイスタックルが攻撃の起点となり、キックパスを受け取ったWTB(ウィング)西浦岳優(社3=東福岡)が快速を飛ばして、先制得点となるトライをマークした。
その後、2度のモールで着実にリードを広げた早大。前半終了間際にも関東学院大のミスに西浦が反応し、追加得点に成功。28-0で試合を折り返した。
グラウンディングをするWTB西浦
後半に入るとすぐに、FB(フルバック)髙野恵次郎(スポ1=福岡・小倉)と、LO(ロック)小林光晴(文3=福岡)がグラウンディングに成功。13分に関東学院大に今試合初の失点を許した早大であったが、積極的に攻め続け、西浦はハットトリックを達成した。
続く、SH(スクラムハーフ)渡邊晃樹(スポ3=神奈川・桐蔭学園)のトライにより、54-7となる。22分に関東学院大のBK(バックス)サインからトライを奪われるも、すぐさまラインアウトモールで得点を返す。
最終的には、試合終了まで関東学院大に攻撃の機会を掴ませなかった早大が、61-14で試合を終えた。これにより初の春季大会優勝が決まった。
試合開始直後にファーストスクラムで押し込まれ、いきなりペナルティを奪われてしまう早大。序盤は、関東学院大の激しいアタックに苦戦し、トライライン目前まで迫られてしまう。しかし、安定感のあるモールディフェンスを見せ、その後パスミスを拾った服部がキックでエリアを挽回し、ピンチを脱出した。
FW(フォワード)のセットプレーでミスを重ね、危機的状況に陥るも、服部のナイスタックルが再度チームを救う。すると15分に、CTB(センター)名取凛之輔(スポ2年=大阪桐蔭)の裏への絶妙なキックが、目にも止まらぬ速さで飛び込んできた西浦の手に渡り、インゴールを駆け抜けた。
待望の先制得点を奪ってから、早大は徐々にペースを掴み始めた。攻め込まれながらも、ラックから溢れたボールをPR(プロップ)新井瑛大(教4=大阪桐蔭)が見逃さず、攻撃を開始。CTB島田隼成(スポ3=福岡・修猷館)を中心としたBK陣が華麗なパス回しで、相手ディフェンスを翻弄した。
23分に敵陣ラインアウトを獲得すると、モールで押し込み、確実な得点を奪った。その後も長いアタックを耐え抜き、西浦の完璧なタイミングのタックルでボールを取り返す。そこから服部がタップキックで仕掛けると、外側のWTB(ウィング)山下恵士朗(スポ3=早稲田佐賀)のゲインで敵陣に再び侵入した。最後は今試合2度目のモールでグラウンディングに成功。
それでも、満足することを知らない早大は、パスミスで攻撃の機会を何度か失ってしまいながらも、チャレンジングな姿勢を維持する。新井のボールキャリーが光るシーンもあった。その努力が実を結び、前半最後のチャンスが巡ってくる。
コンバージョンキックを決めるSO服部
関東学院大が後方に逸らしたボールを、西浦がそのままインゴールまで運び、28-0で試合を折り返す。ここまでコンバージョンキックをパーフェクトとした服部は、チームに大きく貢献した。
関東大学春季交流大会2026
【ハイライト動画】Aグループ 関東学院大学 vs. 早稲田大学(6月21日)
後半に入ると、BKのサインプレーで綺麗に繋ぎ、走り込んできた髙野がディフェンスラインを突き破る。1分も待たずに、トライに成功した。試合を通して、高野は力強いランで1年生ながら見せ場を作った。
止まらない早大は、服部からの内へのパスを受け取った小林が真ん中に追加得点。しかし、スクラムで優位に立たれ、厳しい状況へと追い込まれる。フィールドプレーにおいても、関東学院大の屈強なFWはトライラインにボールをねじ込んだ。執念を見せた関東学院大に、今試合初の失点を許した。
それでも、取られたら取り返すというアグレッシブなスタイルを貫く早大。16分に、服部に代わったSO田中大斗(教3=東京・早稲田実業)の素晴らしいキックで、西浦はハットトリックを達成した。続く18分にも、LO宮川侑大(スポ2=富山・砺波)のパワフルなキャリーから、渡邉がラックのサイドを突き、スコアは54―7となる。
一方で関東学院大も、BKのサインプレーでハーフラインからのロングゲインを見せる劇的なトライで反撃。負けじと早大も、ダブルタックルで相手を跳ね返し、ペナルティを奪い取って応戦。そこからのラインアウトモールでグラウンディングに成功した。
さらに、NO8(ナンバーエイト)城央祐(スポ3=神奈川・桐蔭学園)が体を張ってゲインラインを突破するなど、積極的に勝負を仕掛ける。間一髪のミスでなかなか決定機を掴めない早大であったが、リスクを負ってキックやパスで挑戦し続ける勇姿は、『早稲田スタンダード』を象徴した。
最終的には、試合終了まで関東学院大に攻める隙を与えず、リードを保ち続けた早大が、61-14で勝利と同時に優勝を手にした。
今試合で西浦の活躍は特に際立ち、並外れたボールへの嗅覚と圧倒的なランスキルでトライを量産し、チームの優勝を決定づけた。
春季大会優勝、かつて『赤黒』を背負って戦った名だたる先輩達もまだ見ていない未知の景色。間違いなく早稲田ラグビーの歴史に残る瞬間を刻んだ。しかし、全勝の道のりは決して簡単なものではない。特に東海大学戦や明大戦での激闘は記憶に新しく、いつだって困難な局面から勝利への活路を切り開いてきた。
苦労して獲得した栄光は、王者としての風格を高める。そして、春シーズンを好成績で終えた早大が目指すのは、その先にある大学選手権優勝。この期間で得た大きな自信は、夏や秋へと繋がる確かな一歩となる。歴史的快挙はまだまだ終わらない。そんな新時代が幕を開けた。
文:池田健晟/写真::大林祐太、飯塚咲(早稲田スポーツ新聞会)
あわせて読みたい
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
慶應義塾大学 vs. 法政大学 Bグループ ラグビー 関東大学春季交流大会2026 【限定】
6月14日 午後12:55〜
-
関西学院大学 vs. 明治大学 兵庫県フェニックスラグビーフェスティバル2026 【限定】
6月14日 午後1:25〜
-
関東学院大学 vs. 早稲田大学 Aグループ ラグビー 関東大学春季交流大会2026 【限定】
6月21日 午後12:55〜
-
早稲田大学 vs. 明治大学 Aグループ ラグビー 関東大学春季交流大会2026【先行】
6月7日 午後12:50〜
-
明治大学 vs. 同志社大学 第54回 愛知県ラグビー祭 AICHI RUGBY FESTA 2026【先行】
6月21日 午後1:50〜
-
ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 プレーオフトーナメント 決勝 コベルコ神戸スティーラーズ vs. クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
6月7日 午後2:45〜
-
慶應義塾大学 vs. 帝京大学 Bグループ ラグビー 関東大学春季交流大会2026 【限定】
6月21日 午後12:55〜
-
東洋大学 vs. 東海大学 Aグループ ラグビー 関東大学春季交流大会2026 【限定】
6月14日 午後12:55〜
J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!


