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ラグビー コラム 2026年5月5日

【ハイライト動画あり】東京サンゴリアスがプレーオフ決める大勝!今季引退の中村亮土も躍動!ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第17節

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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トヨタヴェルブリッツ 東京サンゴリアス

 

重大な一戦の機先を制したのは、負ければプレーオフ進出が遠のくトヨタヴェルブリッツだった。

5月2日(土)の愛知・パロマ瑞穂ラグビー場。ホスト最終戦のヴェルブリッツ(7位/勝点33)が、まず前半5分にモール起点で先制トライを奪った。

10番起用のSO小村真也は躍動した。的確なコンテストキックで再獲得を演出すれば、キックカウンターから高いラン能力も見せた。

一方、勝てば確実にプレーオフ進出が決まる4位(勝点40)の東京サンゴリアスは、CTB中野将伍のシンビン(前半9分)もあって序盤は防戦に。

しかし前半14分には右隅にスペースを見つけたFB松島幸太朗にSH流大が反応。日本代表でも共に戦ってきた2名が絶妙な突破を創り出し、フォローしたFL下川甲嗣がチーム1本目を奪って逆転に成功した。(5-7)

すぐにヴェルブリッツも逆襲。

起点は自陣スクラム。ここから天理大学初優勝メンバーのCTBシオサイア・フィフィタがド迫力のゲイン。オフロードパスを決めて相手の被害を拡大させると、最後はゲームキャプテンのHO彦坂圭克が得意のランで逆転トライ。ホストの瑞穂を盛り上げた。(12-7)

だが、この日のサンゴリアスはアタックの遂行力が高かった。

際立ったのが重圧下でのハンドリングスキルだ。

まず前半31分。相手反則から呼び込んだ敵陣攻撃で、アタックラインの選手たちが一斉にサイドチェンジ。数的有利を生み出すと、今季初先発のCTB中村亮土が流石のクイックハンズ。オーバーラップをCTB中野が仕留めて同点トライを創り出した。(12-12)

直後にはCTB中村、FB松島が連続のクイックパス。右隅で詰められたWTBチェスリン・コルビがタックルされながらグラバーキックを繰り出す“オフロードキック”とも言うべきハイスキルで攻撃を継続。モメンタムを生かしてフィニッシュしてみせた。

負けてはならない試合でこそ光る、プレッシャーと戦ってきた代表経験者たち。サンゴリアスはさらにモールでの一本も加え、26-12で前半を終えた。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(5月2日)

【D1 第17節 ハイライト】トヨタヴェルブリッツ vs. 東京サンゴリアス|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(5月2日)#leagueone

サンゴリアスは後半も試合を優位に進めた。

まず後半5分に今季ボルドーから古巣復帰のNO8テビタ・タタフがスコア。ゴール前の肉弾戦で強みのフィジカルを発揮する。(12-33)

さらにWTB尾崎泰雅のキック再獲得でのトライで、ヴェルブリッツのビハインドは28点(12-40)に拡大してしまう。

ここでヴェルブリッツは、これ以上離されたくない状況で、途中出場メンバーがエナジーを与える。途中出場で帝京大学の元主将である青木恵斗が力強いキャリーを連発したのだ。

後半17分に肉弾戦を制して約30分ぶりの得点を奪うと、こちらもリザーブだった松田力也がコンバージョン成功。ビハインドを21点に縮めた。

だが、ヴェルブリッツは攻守にわたり「個」「50:50」の判断が増えはじめる。

そこをサンゴリアスが的確に攻略する展開。後半23、32分に決定的な2連続トライを奪い、残り約8分で35点ビハインド(19-54)のヴェルブリッツは敗色濃厚となった。

だが、ヴェルブリッツは終盤戦に瑞穂を湧かせてみせた。

NZ代表のWTBマーク・テレアがキックカウンターからの突破でチーム4本目。さらに1トライを追加すると、圧巻は終盤の後半40分。

相手ディフェンスが揃った状態でラック付近からショートステップ、ハンドオフを駆使して2人を突破。さらに迫り来る3人をステップの加速力、半身振り返ってのハンドオフでいなしてゲインを切り続ける。

そのまま類い稀な対人能力でゲインを獲り、ワンハンドでの衝撃トライ。チームは38点目を叩きだした。

「最後の10分から15分で全員がしっかりエフォートして、トライを取り切れたことは良かったと思います」(ヴェルブリッツ、HO彦坂圭克

しかしサンゴリアスのリードは変わらず54-38でノーサイド。サンゴリアスは連敗を「5」で止め、自力でのプレーオフ進出をたぐり寄せた。。

これにより4位リコーブラックラムズ東京のプレーオフ進出も決定。同時刻に行われた東芝ブレイブルーパス東京静岡ブルーレヴズに勝ち、残っていた3枠が埋まった。

今季はリーグ後半戦で巻き返したものの、プレーオフ進出はならなかったヴェルブリッツ。スティーブ・ハンセンHCは「結果は残念です」と淡々と語った。

「前半は戦えていた時間帯もありましたが、簡単に得点を許した場面があり、さらに前半終盤から後半立ち上がりの約15分間は、アタックでもディフェンスでも相手に圧倒されました」

「最後の10分から15分は、チームのプライドや意思、メンタルの強さを示せたことがパフォーマンスにつながりました。結果は残念ですが、チームの努力には満足しています。来週の今季最終戦で良いパフォーマンスを見せたいです」

ヴェルブリッツの今季ラストゲームは5月9日(土)のビジターゲーム。相手は同じくプレーオフも入替戦もない10位の三重ホンダヒートだ。

昨季に続いてプレーオフ進出を決めたサンゴリアスの小野晃征HCは、「非常にタフでフィジカルな戦いでした」と振り返った。

「その中で、大事な時間帯に得点できたことで相手にプレッシャーを掛けることができました。最後は失点しましたが、良いディフェンスの場面も多くありました」

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ここまで厳しいコメントが続いていたFLサム・ケイン主将もこの日は満足げだった。

「前半最後と後半最初の大事な時間帯でしっかりプレーできたことが勝利につながったと思います。一方で、最後の10分で失点を重ねてしまったことは改善点です。ただ、全体としては誇れるパフォーマンスでした」

この結果サンゴリアスは4位に浮上。リーグ戦最終節の相手は、5位に転落したリコーブラックラムズ東京との直接対決。プレーオフへ向けても重要な一戦となる。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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