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ラグビー コラム 2026年4月30日

執念が机上の計算を凌駕するか⁉︎リーグワン第16節終了時の順位から未来を読み解く

ラグビーレポート by 田村一博
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リーグワン2025-26シーズンのディビジョン1順位表(第16節終了時)

寒い季節に開幕したリーグワン2025-26シーズンのディビジョン1も、汗ばむ陽気の中でゲームが進む時期になった。全18節のレギュラーシーズンは残すところ2試合だけだ。

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プレーオフのクライマックスの中に身を置けるのは上位6チームだけ。そこへの進出権をすでに手にしているのは、第16節終了時の上位3チーム、埼玉ワイルドナイツコベルコ神戸スティーラーズクボタスピアーズ船橋・東京ベイの3チームだけ。残る3枠を得る争いは激化している。

ディビジョン2の上位2チームと戦う入替戦に回る下位2チームも、確定しているのも浦安D-Rocksだけだ。そのD-Rocksにしても、少しでも順位を上げる方が入替戦で有利に戦えるし、好感触を得て2戦制、合計獲得ポイントを争う戦いに臨める。
相手はこの2戦を勝つために1年間を過ごしてきている。自分たちも歩んできた道。生半可なマインドで戦ってはいけないと分かっているから、上昇する思いの強さはシーズン開幕当初と同じままだ。

リーグワン創設シーズンで優勝して以来、頂点に届いていないワイルドナイツ。今年から同チームを率いる金沢篤ヘッドコーチは、「もう一度そこにたどり着くためにも、もっとも良いポジションでレギュラーシーズンを終えることが大事」と話す。
その観点から考えても、プレーオフ進出を決めている3チームにも安心はないだろう。順位だけでなく、勢いを持ってプレーオフへ向かうことは重要だ。

とはいえ、やはり気になるのは、プレーオフ進出の残り3チームがどこになるか、だろう。
第16節は4月24日から3日間に渡って開催された。その最初の2日間を終えた時点で、同26日におこなわれた唯一の試合、リコーブラックラムズ東京×トヨタヴェルブリッツでブラックラムズが勝てば、同チームがプレーオフ進出を確定させた4チーム目となるはずだった。

しかし、ホストゲーム今季最多の1万4441人が見つめる前で、リーグワン創設以来初めてのプレーオフトーナメント進出を決めたかったブラックラムズは、80分の戦いを終えた時に笑顔になれなかった。28-40と敗れてポイントを上積みできなかった。

本人たちにとっては残念な結果だろう。しかしチームの精神的支柱でもあるTJ・ペレナラ主将は、「選手たちにプレッシャーがなかったとは言わない。みんな、自分たちがどのポジションにいて、勝敗によって、それがどうなるということも理解しています。でも、そういう立場にいられること自体が幸せだし、プレーオフに進めば似たような感情になる。こういう経験がその時に役立つ」と前向きだった。

そのブラックラムズ(勝ち点41、4位)は第17節、勝ち点64で3位のスピアーズと戦う。同チームは、勝つか引き分ければ6位以上が決定する。3位のスピアーズは強敵も、自力で扉を開きたい。
しかし、勝ち点33で7位のトヨタヴェルブリッツが勝ち点40、5位の東京サントリーサンゴリアスに負けたなら、その時点でプレーオフ進出が叶う(サンゴリアスも同様。5枠まで決定となる)。

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ブラックラムズ×スピアーズ、ヴェルブリッツ×サンゴリアス、東芝ブレイブルーパス×静岡ブルーレヴズは、それぞれの結果が絡み合って複雑だ。勝ち点29、9位でスティーラーズと戦う三重ホンダヒートにも、僅かに希望は残っている。
レヴズは負けたら7位以下が決定も、ブラックラムズがスピアーズに敗れ、ヴェルブリッツとレヴズが勝てば、第17節終了時点で、勝ち点42から34の間に5チームがひしめき合うことになる(ヒートがスティーラーズに勝った場合、勝ち点42から33の間に6チーム)。

最終節にはサンゴリアス×ブラックラムズのカードが組まれている。ブレイブルーパスの相手は、開幕戦で0-46と大敗したワイルドナイツだ。いろんな想像が頭に浮かぶ。

入替戦回避を巡る争いも熱そうだ。現在11位、勝ち点19の三菱重工相模原ダイナボアーズは、残り2節を、勝ち点26で10位の横浜キヤノンイーグルス、D-Rocksと戦う。
試合数と勝ち点差を考えれば、自力だけでは10位以上には這い上がれない。すぐ上にいるイーグルス戦から連勝して戦い切り、天命を待つしかない。
その心境になり切れる道を歩んだなら、入替戦を戦うことになっても悪い結末にはならない気がする。

この机上の計算は第17節のキック前までしか意味がない。
試合が始まってしまえば、すべてのチームの全選手が目の前の勝負に勝ち、それを積み重ねて勝利すること以外は何も考えない。必要な勝ち点、その取り方を知っておくべきはキャプテンと10番ぐらいか。
シーズン最終盤を、よりエキサイティングにする勝負のスパイスが勝ち点だ。期間限定。そして、甘かったり、辛かったりするから、人々の心を揺さぶる。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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