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ラグビー コラム 2025年5月23日

激戦必至の準決勝。埼玉パナソニックワイルドナイツvs.クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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埼玉パナソニックワイルドナイツvs.クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

いよいよトップ4が激突する!「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」はクライマックスを迎えており、今週末の5月24日(土)25日(日)にプレーオフトーナメントの準決勝が行われる。

25日(日)は東京・秩父宮ラグビー場で、リーグ戦2位の埼玉パナソニックワイルドナイツと、3位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、ともに優勝経験しているチーム同士が相対する。

ジャパンラグビー リーグワン2024-25 D1 プレーオフトーナメント

両チームは今季のリーグ戦では、同じカンファレンスだったため2度対戦し、1試合目は26-24でワイルドナイツが競り勝ち、5月3日に対戦した2試合目は29-29の引き分けだった。

リーグワンとなり、3シーズン連続で決勝に進出しているワイルドナイツ。開幕から無敗を続けてきたが、3月の静岡ブルーレヴズ戦、東芝ブレイブルーパス東京戦で連敗。それでも4月5日(土)のトヨタヴェルブリッツ戦で55-17と勝利してプレーオフ進出に一番乗りを果たし、リーグ戦2位で今季もプレーオフ準決勝に駒を進めた。

ロビー・ディーンズ監督は、「最も適した組み合わせを選択した」と、リーグ戦最終節の東京サントリーサンゴリアス戦から、FW(フォワード)3名、BK(バックス)1名の計4名の先発を入れ替えた。

埼玉パナソニックワイルドナイツ

FWは第1列の3人を入れ替え、HO(フッカー)はキャプテンの坂手淳史、PR(プロップ)は稲垣啓太、新人のリサラ・フィナウ(大東文化大学出身)が先発に上がり、HO佐藤健次(早稲田大学出身)、日本代表経験も豊富なPRクレイグ・ミラーヴァルアサエリ愛はベンチに下がった。

LO(ロック)はリアム・ミッチェルとルード・デヤハーの2人、FL(フランカー)ベン・ガンターラクラン・ボーシェー、リーグ戦全試合にフル出場したNO8(ナンバーエイト)ジャック・コーネルセンのバックファイブ5人は引き続き先発する。

BKは、SH(スクラムハーフ)に日本代表の小山大輝が先発に復帰した以外は同じメンバーとなった。今季得点&ベストキッカーに輝いた山沢京平がSO(スタンドオフ)に入り、ハーフ団を構成する。CTB(センター)は南アフリカ代表ダミアン・デアレンデと日本代表のディラン・ライリーの強力なコンビが入った。

WTB(ウイング)には日本代表の長田智希と、今季14トライの竹山晃暉、FB(フルバック)山沢拓也は、リーグ戦の最終節に引き続いて先発する。

リザーブには約1ヶ月半ぶりのメンバー入りとなった、オーストラリア代表WTBマリカ・コロインベテ、LOエセイ・ハアンガナ、FL大西樹、SH高城佑太、FB野口竜司が名を連ねた。

ベンチにLOハアンガナ、WTBコロインベテの2人を入れたことに関して、ディーンズHCは「スターターであろうと、フィニッシャーであろうと。選手たちはみな、その準備ができているし、自分の役割を明確に理解している」と自信をのぞかせた。

会見に出席した日本代表WTB長田は「2週間の期間があったので、しっかり準備でき、自分たちも自信を持っている。しっかり自分たちのラグビーをして結果を得られればいい」と語気を強めた。

一方、一昨年のシーズンに初優勝を飾ったものの、昨季は6位でプレーオフ進出を逃したスピアーズ。今季は序盤に接戦が続いたが、順調に勝ち点を重ね、シーズン後半は引き分けを挟んで7連勝と8戦負けなしで、3位で2シーズンぶりのプレーオフに駒を進めた。

先週行われたプレーオフ準々決勝で、東京サントリーサンゴリアスを20-15で下したスピアーズ。「プレッシャー下のパフォーマンスを経験できたことは大きかった。コンビネーションはベストで勝てるメンバーだと思っている」と話したフラン・ルディケHC(ヘッドコーチ)は、準々決勝からFW2名、BK1名の計3名の先発を変更した。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

FWから見ると、PR紙森陽太と、南アフリカ代表HOマルコム・マークスは引き続き先発するが、3番PRにはイジー・ソードに替わって日本代表のオペティ・ヘルが復帰した。

LOメルヴェ・オリヴィエに替わってルアン・ボタがデーヴィッド・ブルブリングとコンビを組む。バックローに変更はなく、FLタイラー・ポール、末永健雄、NO8はキャプテンの日本代表ファウルア・マキシが務める。

BKは1名のみの変更となった。日本代表SH藤原忍と、元オーストラリア代表バーナード・フォーリーのハーフ団は変わらない。CTBも日本代表のベテラン立川理道リカス・プレトリアスのコンビはそのまま。

WTBは先週14番でプレーした根塚洸雅が11番に入り、14番にはハイボーキャッチに強いハラトア・ヴァイレアが3試合ぶりに復帰し、山田響がベンチに下がった。最後尾のFBは押川敦治が引き続き務める。

リザーブには今回もFW6人を入れた。HO江良颯、PR海士広大が復帰し、PR為房慶次朗、LOデーヴィッド・ヴァンジーランド、FLトゥパ フィナウ、SHブリン・ホール、WTB山田、FLピーター・ラピース・ラブスカフニが控える。

ベンチにFW6人を入れたことに関して、ルディケHCは「リーグ戦でも何回もやって上手くいっているし、(後半)ビッグボーイズを動かしたいので、控えFWが6人になっている」と説明した。

会見に出席したPRヘルは「(準々決勝で)相手22m内に入って、チャンスを作っているが、点数を変えられなかった10分間くらいが反省点。そこをハードワークして、点数に変えられるか。周りの選手をできるだけサポートして、信じて楽しんでやっていきたい」と意気込んだ。

今シーズン、ワイルドナイツの失点数はリーグで2番目に少ない437点(得点もリーグ2位の727点)で、スピアーズはリーグ最少の361点だった。

『Opta』のデータによると、ワイルドナイツの1試合平均敵陣22m進入数はディビジョン1最多の12.7回だが、スピアーズの1試合平均の自陣22mへの被進入数(8.05)及び、同被進入1回あたりの平均失点数(2.34)はディビジョン1で最少だった。

ともに攻撃力だけでなく、ディフェンスに強みのある両チームの戦いだけに、セットプレー、規律、テリトリーが大事になってくることは明白である。場面によっては両チームともキックの成功率が高い、SO山沢、SOフォーリーがいるだけにPG(ペナルティゴール)も狙っていくはずだ。

今シーズン3度目の対戦も、最後まで勝敗のわからない拮抗した勝負になることは間違いない。2位のワイルドナイツと、3位スピアーズが激突する準決勝は5月25日(日)、東京都・秩父宮ラグビー場で午後2:30にキックオフされる。

文:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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