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ラグビー コラム 2025年5月19日

2025年のラグビー日本代表が始動。『JAPAN XV』がニュージーランド学生代表と対戦

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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JAPAN XVはNZUと対戦

5月16日から6月1日までの予定で、『JAPAN XV』が大分で合宿を敢行している。メンバーはすでにシーズンオフに入っている、リーグワンの7位~10位のチームを中心に、U23日本代表として4月のオーストラリア遠征に参加していた10名など計42名。

なお、5月17日からPR(プロップ)シンクル寛造(三菱重工相模原ダイナボアーズ)、SO(スタンドオフ)金侑悟(浦安D-Rocks)が追加招集され、合宿に参加している。

『JAPAN XV』は5月末まで3試合を予定しているが、その第1戦目として5月20日(火)午後4:00から大分・別府市営実相寺多目的グラウンドで、『NZU』(ニュージーランド学生代表)と激突する。

ラグビー日本代表強化試合2025

『NZU』は毎年編成され、ニュージーランドの現役大学生だけでなく、大学のクラブチームでプレーしている選手も含まれている。昨年はニュージーランドで『U20日本代表候補』が対戦して2連敗したが、今年はNZUが来日した。

日本に着いたばかりの『NZU』は16日(金)にU20日本代表と対戦し、打ち合いの上、45-52で敗戦した。ただ、2戦目ということで、よりチームの成熟度は上がっているはずだ。

『JAPAN XV』のメンバー23名を見るとダイナボアーズ、リコーブラックラムズ東京、横浜キヤノンイーグルス、トヨタヴェルブリッツに静岡ブルーレヴズと、5チームから計13人がメンバー入りしたが、キャップホルダーはLO(ロック)エピネリ・ウルイヴァイティ(ダイナボアーズ)と、WTB(ウイング)メイン平(ブラックラムズ)の2名となった。

また、先発15人中9人はU23日本代表に参加していた選手で、HO田中京也(立命館大学2年)、エディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)の評価の高いFL(フランカー)中森真翔(筑波大学2年)などの大学生などの選手も先発する。

ジョーンズHCは「別府で3試合あるが、1試合目はU23オーストラリア遠征に参加した選手が合宿に来られたので、彼らにハイレベルなプレーをするチャンスを与えることが目的」と話した通り、敢えて大学生の選手を多数セレクションした。

2試合目、3試合目の試合はリーグワン所属の選手が中心となる予定で、ジョーンズHCは、「彼らには自分自身を日本代表に押し上げてほしい。『JAPAN XV』は7月のウェールズ代表戦に向けて、ベストなセレクションをすることが目的」と語気を強めた。

大学生の選手も含めて、『JAPAN XV』で良いプレーをした選手は、6月に行われる『日本代表』の合宿に呼ばれる可能性があるという。

ジョーンズHCは昨年の『JAPAN XV』でのプレーが評価されて、CTB(センター)ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ)、FB(フルバック)矢崎由高(早稲田大学3年)が日本代表に昇格したことを例に挙げたという。

ゲームキャプテンは、昨秋の日本代表活動に参加していたSO(スタンドオフ)中楠一期(ブラックラムズ)、バイスキャプテンは控えのFL吉田杏(ダイナボアーズ)と、明治大学3年のFB竹之下仁吾が務める。

第1戦のゲームキャプテンに指名されて「ビックリした」というSO中楠は、「集まってから2・3日しか経っていないので、チームとして成熟した形を見せるのはすごく難しいかもしれない」。

「自分らしさを出して、エディーさんのラグビー像に対して、セイムページを見ながら みんなが自分らしく楽しめる試合をしてほしい。桜のエンブレムをつける貴重な機会だと思うので、みんなで楽しめればいい」と話した。

また、サンウルブズに選ばれたことはあったが、日本代表活動は初めての参加となるFL吉田は「今シーズン、すごく充実していた。その中で、プレーの評価が高かったから、『JAPAN XV』に呼ばれたので、素直にうれしい。スタートラインだと思っている。フィールドに出たら、すべて出すだけ。いつもと変わらず貫きたい」と意気込んだ。

ジョーンズHCはこの2~3日、「レッドライン」という言葉を頻繁に使っているといい、テンポをアップし、ハードワークして、選手たちには極限状態でプレーすることを望んでいるという。

6月、そしてウェールズ代表と2試合戦う7月の日本代表に対してのセレクションが始まっている。『NZU』との試合に勝利することはもちろん、個々の選手が自分の強みや持ち味をジョーンズHCにアピールしたい。

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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