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ラグビー コラム 2025年3月14日

8月のワールドカップへ!女子15人制ラグビー日本代表が始動

ラグビーレポート by 斉藤 健仁
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レスリー・マッケンジーHC

8月にイングランドで開幕するラグビーワールドカップイヤーを迎え、3月2日から『サクラフィフティーン』こと、女子15人制ラグビー日本代表候補選手39名(2025年日本代表スコッド36名+3人)が、福岡の『JAPAN BASE』で今年初となる合宿を行っている。

3月12日(水)には、レスリー・マッケンジーHC(ヘッドコーチ)、昨年のキャプテンFL長田いろは、CTB(センター)小林花奈子が、オンラインで報道陣に対応した。

指揮官として2022年以来、2回目のワールドカップの指揮を執るマッケンジーHCは「ワールドカップイヤーの合宿に入り、選手の気持ちが違う。36名のうち、何人かはケガをしているが、全員が出られる可能性を秘めている。それぞれがポジティブな気持ち、緊張、興奮があいまって、合宿に参加している」と話した。

長田は「(昨秋の)『WXV2』ぶりの合宿だったし、ワールドカップイヤーで、私自身も少し緊張したが、みんなの元気な顔を見て、一緒にできるのが楽しみになった。また、最初のミーティングで、大会に向けてなどの話をして、チームで一緒に頑張ろうとワクワクした気持ち」と笑顔を見せた。

前回大会はケガなどの影響で、出場できなかったイングランドのエクスター・チーフスで3シーズンプレーしてきた小林は「(ワールドカップの)試合がエクスターのホームであるので、絶対に出たい気持ちは誰よりも強い」と語気を強めた。

すでに1月には、日本代表スコッド36名を発表したマッケンジーHCは、セレクションポリシーについて、「8月にフィジカル面でもテクニック面でも戦術面でも、ワールドカップに出場ができる可能性を秘めた選手たち」と答えた。

「我々が選手に求めていることは、現在スコッドに入っていない選手が、今後もセレクションにかかってくるという要素を理解しながらも、何度もチャレンジすること、そしてワールドカップというゴールに向けて、一緒に準備ができること」と説明した。

7月に合宿や遠征、テストマッチを経てW杯スコッド32名が発表される見通しだが、現在の36名に加えて、現在、海外でプレーしている選手たちもスコッドに入ってくる予定だという。

昨秋の『WXV2』で、日本代表は良い試合をしながら勝利できなかった。それを踏まえて、今季はどういった強化をするか聞かれて指揮官は、「世界のスピード、フィットネス、スキルのレベルは上がっているため、日本の強みとしているところは大きなギャップはないと感じている」。

「だから、フィジカリティー、セットプレーは切磋琢磨しないといけないし、セットプレーは昨季伸びた。ただし、ファイトしないといけないという点は間違いない」。

「僅差の試合を落とすことは決して満足してないが、ラグビーでは十分に戦うことができたという収穫があった。セットプレー、フィジカルは合宿で、フォーカスポイントとして確実に取り組まないといけないと認識しているし、そういった部分も追加として強みにできると思っている」と話した。

FL長田いろは

続いて、FW(フォワード)の長田は「昨年はセットプレーで準備したことを発揮できたシーズン。スタッツを見ても、相手より上回っていて自信になった。これからもそこを磨いていきたい」。

「チーム全体としてはキックを使うなど、スキルフルなチームだと思うので、1つ1つの精度を上げて、ワールドカップに臨みたい」」と語った。

CTB小林花奈子

BK(バックス)の小林は「(昨秋は)トライゾーンでトライ取りきれないのが課題だった。今年はチャンスを掴むとことを、BKとして意識している。試合中のチャンスは一瞬なので、そのチャンスをつかみとって、得点を取ることを意識して練習している」と話した。

チームとしての目標を聞くと、長田は「ベスト8以上に行ったことがないので、プール戦を突破して、日本でサクラフィフティーンが盛り上げるような大会にしたい」とコメント。

また、小林は「大会に出るだけが私の目標ではなく、サクラフィフティーンを証明するのが目標。チームにしっかり貢献して、ベスト8に進出したい」と意気込んだ

マッケンジーHCも、「プールゲームを突破して準々決勝に勝利し、準決勝に進みたい」と前を向いた。さらに「本当に良くやっているグループだし、成長するスピードもどんどん速くなっているので、HCとして本当に興奮している」。

「ワールドカップまでの準備期間は長く、厳しい壁につきあたるところもあるが、このチームは今までで一番良い形で準備できている。選手たちがお互いのために身体を張るコミットメントの姿勢、覚悟ができている姿勢、いかにタフであるか、やる気に満ちているかは、これ以上ない姿勢を見せてくれている」。

「また、日本の女子15人制の代表史上、一番キャップ数もあり、経験値のあるスコッドが揃っているので、いかに成長の度合いを見せられるか、本当に楽しみ」と目を細めた。

サクラフィフティーンは今回の合宿を皮切りに、4月には北米遠征、7月には国内でスペイン代表と2試合し、8月の直前にはイタリア遠征を経て、ワールドカップ本番を迎える。

◆ワールドカップ予選プール

・8月24日(日)vs.アイルランド代表
・8月31日(日)vs.ニュージーランド代表
・9月07日(日)vs.スペイン代表

◆2025年度女子15人制日本代表スコッド:36名

PR加藤幸子(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
PR小鍜治歩(東京山九フェニックス)
PR北野和子(MIE PEARLS)
PR小牧日菜多(東京山九フェニックス)
PR左高裕佳(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
PR永田虹歩(MIE PEARLS)
PR町田美陽(日本経済大学女子ラグビー部)
PR峰 愛美(日本体育大学ラグビー部女子)

HO谷口琴美(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
HO公家明日香(ARUKAS QUEEN KUMAGAY)

LO櫻井綾乃(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
LO佐藤優奈(東京山九フェニックス)
LO川村雅未(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
LO中村沙弥(MIE PEARLS)
LO吉村乙華(ARUKAS QUEEN KUMAGAY)

FL/LOンドカジェニファ(北海道バーバリアンズディアナ)
FL/LO向來桜子(日本体育大学ラグビー部女子)
FL長田いろは(ARUKAS QUEEN KUMAGAY)
FL細川恭子(MIE PEARLS)
FL/NO8齊藤聖奈(MIE PEARLS)

SH阿部 恵(ARUKAS QUEEN KUMAGAY)
SH妹尾安南(東京山九フェニックス)
SH津久井萌(横河武蔵野アルテミ・スターズ)
SO大塚朱紗(ARUKAS QUEEN KUMAGAY)
SO西亜利沙(東京山九フェニックス)
SO/CTB山本実(YOKOHAMA TKM)

CTB小林花奈子(横河武蔵野アルテミ・スターズ/エクセター・チーフス)
CTB弘津 悠(ナナイロプリズム福岡)
CTB古田真菜(東京山九フェニックス)
CTB/WTB香川メレ優愛ハヴィリ(ナナイロプリズム福岡)
CTB/WTB垂門奈々(日本経済大学女子ラグビー部)

WTB安藤菜緒(BRAVELOUVE)
WTB今釘小町(ARUKAS QUEEN KUMAGAY)
WTB松村美咲(東京山九フェニックス)
WTB/FB西村蒼空(MIE PEARLS)
WTB/FB松田凜日(東京山九フェニックス)

※3月の合宿呼ばれた3名

LO/FL吉本芽以(ナナイロプリズム福岡)
SH/SO安尾琴乃(BRAVE LOUVE)
CTB畑田桜子(日本体育大学ラグビー部女子)

文/写真:斉藤健仁

斉藤健仁

斉藤 健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。エディー・ジャパン全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「エディー・ジョーンズ 4年間の軌跡」(ベースボール・マガジン社)、「ラグビー日本代表1301日間の回顧録」(カンゼン)など著書多数。≫Twitterアカウント

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