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今季初の連勝なるか11位「ブラックラムズ東京」。2位「東芝ブレイブルーパス東京」にチャレンジ。ジャパンラグビーリーグワン2024-25交流戦第9節
ラグビーレポート by 多羅 正崇
2024年度のD1リーグ戦(レギュラーシーズン)は全18節。今週末の第9節でちょうど折り返しを迎える。
その第9節、2月22日(土)の東京・秩父宮ラグビー場で、11位(2勝6敗)のブラックラムズ東京が、2位(6勝1敗1分)で昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京にチャレンジする。
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ブラックラムズは前節(第8節)に最下位の浦安D-Rocksから今季2勝目。ホスト会場「江東区夢の島競技場」で最多観客動員数を更新する3065人が見守る中、6試合ぶりの歓喜を味わった。
風下の前半は7点ビハインド(15-22)だったものの、後半スコアは29-0と圧倒。ゲームキャプテンを務めたTJペレナラは「(前半は)いくつかソフトなプレーもあり、簡単に取られ過ぎてしまったところもあった」と振り返った一方、後半については及第点との認識を示した。
「後半はコントロールの部分で正しいポジションでプレーしたり、チャンスで(やりたいことを)遂行したりできました。相手に何人かいた脅威となる選手に対しても良いディフェンスを見せることができました」
後半巧みなゲームコントロールで貢献したのがSO中楠一期。慶應義塾大学では1年時から常に効果的なプレー選択を続けて「司令塔」の存在感を放っていた。
一方で、今季第2節(東京サントリーサンゴリアス戦)で劇的勝利をたぐりよせたトライセーブ・タックルのように、決死のディフェンスで守備にも貢献する。ハーフ団を組むニュージーランド代表も“相方”を高く評価している。
「一期(中楠)のゲームマネジメント面での成長もすごく良いです。自信もついてきて、周囲も彼のことを認めていると思います。若い選手はこのレベルでプレーする時、自信を持ちづらいこともありますが、彼のリードを見ていると自信を持ってプレーしていると感じます。未来は明るいですね」(SHペレナラ)
5連敗から脱出し、自信を深めたブラックラムズ。
今季初の連勝へ向けたブレイブルーパス戦の先発を見てみると、先発変更は4名(PR西和磨、LOジョシュ・グッドヒュー、FL松橋周平、CTBロトアヘア アマナキ大洋)。ハーフ団は変わらずペレナラ&中楠のコンビとなり、守備の要、リアム・ギルはナンバーエイトでの先発となる。
バックスリーは華やかだ。前節2トライを挙げてPOTMに輝いた190センチのWTBセミシ・トゥポウ、スピードとスキルを併せ持つWTBメイン平、そして15番に挑戦している元明治大学10番のルーキーFB伊藤耕太郎だ。
ビジターとして秩父宮に乗り込むのがブレイブルーパスだ。
第5節で静岡ブルーレヴズに今季初黒星(28-34)を喫したものの、その後は3戦無敗(2勝1分)。引き分けは第7節、相手は首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツ(28-28)。リーグ初の連覇を果たせるだけの実力を示している。
前節はサンゴリアスとの府中ダービーだった。前半で5トライを奪い31-18で折り返し、43-33で6勝目。リーチ マイケル主将は分析が奏功したと振り返った。
「(相手の)ディフェンスを分析して、どこにスペースがあるかを理解していました。まずは外に振るのではなく前に前にボールを持っていこうとして、それは良くできました」
リーチ主将は「(BL東京の)試合に出ていない選手でチームを組んだらリーグワンでけっこう戦えるのでは」とも語り、チームの選手層、ノンメンバー組の熱量を誇った。
そんなブレイブルーパスの先発メンバーは前節から3名変更(HO橋本大吾、PRタウファ・ラトゥ、FL徳永祥尭)。FLシャノン・フリゼルがイエローカードの累積により今節(第9節)のみ出場停止となり、前節リザーブから貢献したFL徳永が繰り上がった。
前節に続いての先発は、スティール名手のFL佐々木剛、NO8リーチ主将ら。ハーフ団はSH杉山優平、SOリッチー・モウンガ。突破口を開くCTBセタ・タマニバル、WTBジョネ・ナイカブラの2人もスタメンを飾る。リザーブに入ったベテランSH小川高廣は出場すれば今季初出場となる。
ブラックラムズは相手の攻撃キーマン(CTBタマニバル、WTBナイカブラら)を押さえ込み、伝統の粘り強いディフェンスで接戦に持ち込みたい。
まずはファーストタックルの正確性、ブレイクダウンのファイトからだろう。ポゼッションが高まれば強力モールや有能バックスで獲りきる展開が見えてくる。
下馬評は2位ブレイブルーパスの有利のはずだが、今季のブラックラムズには4強常連のサンゴリアスを撃破した経験がある。経験をエナジーに変えて今季2度目のアップセットを果たしたい。
ブレイブルーパスは第4節で最下位の浦安D-Rocksに苦戦し、22-14で逃げ切ったものの、後半35分過ぎまで5点差(19-14)と追い詰められた過去がある。
最終的に22-14で勝利したものの、ディビジョン1は昨季より実力差が縮まり、わずかな油断が命取りになりかねない。チームとして一貫したパフォーマンスを発揮できるかどうは鍵のひとつだろう。注目のキックオフは土曜日の正午だ。
文:多羅 正崇
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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