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ラグビー コラム 2025年2月13日

3位×6位!立川理道が今季初先発「クボタスピアーズ船橋・東京ベイ」×スロースタート克服なるか「コベルコ神戸スティーラーズ」。ジャパンラグビーリーグワン第8節交流戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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2季前のリーグ王者、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが3位に浮上してきた。

今季黒星は第2節の埼玉ワイルドナイツ戦のみ(24-26)。そこから5戦無敗で5勝1分1敗となった。

昨季は不本意な6位に終わり、リーグ3年目で初めてプレーオフ進出を逃したが、今季はふたたびリーグ主役の座を窺う勢いだ。

特に若手の成長が著しい。一昨季のリーグ決勝の先発15人の平均年齢は29.4歳。30-22で逆転勝ちした前節横浜キヤノンイーグルス戦は27.5歳。

前節ルーキー2名を含むフロントローは、PR紙森陽太(25歳)、HO江良颯(23歳)とPR為房慶次朗(23歳)。ゲームメイクするハーフ団はSH藤原忍(26歳)とSO押川敦治(25歳)だった。

特に第6節で1年9カ月ぶりの出場を果たし、前節2試合で先発した10番・押川は、球際のグラバーキックでトライを演出するなど活躍。長い雌伏を感じさせない躍動ぶりから、若手育成に定評があるスピアーズの強みが窺えた。

ただ前節横浜キヤノンイーグルス戦で最も強い輝きを放ったのは、25歳のWTBハラトア・ヴァイレアだろう。

全国高校ラグビーでは無名校に類する日体大柏(千葉)出身。日体大を経て、ルーキーイヤーから将来を期待されてきたバックスリーがハットトリックを達成。コンバージョンキック2本も決める役者ぶりで5勝目に貢献した。

「効果的に動いてくれましたし、大事な場面でフィニッシュまで持ち込めたことが彼の実力を示しています。常にハードワークをしてくれていますし、今日の試合をエンジョイしてくれたと思います」(スピアーズ、フラン・ルディケHC)

そんなスピアーズの今週末の舞台は、不敗記録が『19』に伸びている本拠・スピアーズえどりくフィールド(東京)。

2月15日(土)の第8節交流戦で、6位(3勝4敗)のコベルコ神戸スティーラーズを迎え撃つ。

 

先発メンバーを見てみると、前主将でチーム一筋のレジェンド、CTB立川理道が今季初先発を飾る。2024年は日本代表に復帰、代表キャプテンも担ったベテランの先発はどんなインパクトをもたらすのか。

その他のスタメン変更は4名。代表招集も期待されるルアン・ボタ、前節脳しんとうの藤原に替わってリザーブから昇格のSHブリン・ホール

そして一昨季の優勝メンバーであるSOバーナード・フォーリー、慶應義塾大学では9番でもプレーしたユーティリティBK、ルーキーWTB山田響の4名だ。

一方のスティーラーズはプレーオフ進出圏内の6位におり、中位からの浮上を狙っている状況だ。

今季は第2節で横浜Eに快勝(36-18)。第3節では昨季王者・東芝ブレイブルーパス東京に6点差(26-32)に肉薄するなど地力を見せている。

前節は復調した東京SGに黒星先行となる2点差(29-31)の惜敗だったが、気になるのはスロースタートであることだ。

豪州代表を指揮した経験を持つデイヴ・レニーHCは「前半での精度、正確性のレベルをもっと上げないといけない」と話したが、スロースタートの原因については「正直なところ分かりません」と率直に話した。

「前半良いスタートを切れたのは横浜キヤノンイーグルス戦(第2節/前半スコア24-8)くらいですかね。それ以外の試合では良いスタートができていません。そこはコーチとしても、もっと深く見ていかないといけないところだと思っています。今日の試合(東京SG戦)はトライ数を見てもウチが5トライ、相手が4トライなので、アタックの内容としては素晴らしいものがありました」

前半40分間のパフォーマンスを改善できれば、2季連続4強のイーグルスに勝つ実力がある。今週末こそは、後半になって追い上げる展開は避けたいところだ。

 

先発メンバーは前節から6名の変更があり、フォワード・バックス3名ずつ。フロントローはHO松岡賢太、39歳のPR山下裕史、そして東海大学出身のFLワイサケ・ララトゥブア。

日本代表10番のイメージが強い李承信は、学生時代の本職だったセンターでの出場。元NZ代表のアタッカー、CTBナニ・ラウマペとコンビを組む。

バックスのもう一人の先発変更は、第5節以来の先発となるのはWTB船曳涼太だ。

京産大3年時の左膝前十字靱帯断裂による長期リハビリから復帰した第5節では、爆発的な加速でチャンス創出。細身だがフィジカルが強く、正面衝突もいとわない。南アフリカ代表カートリー・アレンゼ相模原DB)を連想させる注目の23歳の大器だ。

スピアーズとスティーラーズは、どちらも敵陣でボールを持つと高確率で得点する。お互いに高いアタック能力を誇るがゆえ、ともに自陣でプレーを避けたいはず。中盤でのエリアマネジメント、エリア後退の要因となるペナルティに注意したい。

ペナルティの原因となりうるスクラムの攻防は見どころだろう。スピアーズは後半に“世界NO.1フッカー”と名高いマルコム・マークスらが控えており、スティーラーズは一貫性のあるスクラムワークが求められる。

勝利をつかむのは、エリアを制し、スクラム戦を制したチームかそれとも――。午後2時30分、えどりくで、熱戦の幕は上がる。

文:多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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