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対する早大も9月10日の開幕戦で立教大を64-7と下して以降、4連勝だが、9月24日の筑波大戦は38-35と苦しめられた。今季は昨季までSOでプレーすることが多かった伊藤大祐キャプテン(4年)を13番のCTBでプレーさせ、CTBだった
11月3日午後、両チームの登録メンバーが発表された。早大は10月14日の青学戦からFWで1人、BKで1人の変更と、ポジションを大幅に変えてきた。HOは佐藤健次が先発復帰。青学大戦ではFLでプレーした村田陣悟をLOに上げ、FLにはHOだった安恒直人が入る。WTBで矢崎が福島秀法(2年)に代わって先発復帰。FBだった久富連太郎をSOに上げ、野中がCTB、伊藤キャプテンはFBに下がるという今季初の布陣だ。
一方、帝京大は筑波大戦(10月15日)からFW第一列の両PRを変えてきた。平井半次郎(3年)、上杉太郎(4年)が先発。BKでは、WTBだった小村がFBに下がって、WTBは高本、青柳(木に夘)。U20日本代表のキャプテンも務めた大町佳生(2年)が12番で先発する。大学世代屈指の才能が並んだ。
試合の焦点の一つはスクラムだ。ここで帝京大が有利に立てば点差が開く可能性もあり、早大にとっては生命線になる。ボールが動き始めてからの帝京大の展開はシンプルだが、無駄がない。パワフルな選手がディフェンスラインを集め、ディフェンダーの少ない方向にボールを動かし、ディフェンスラインの裏にスペースがあればキックを使い、スピードある選手を走らせる。早大としては、帝京大のボールキャリアーに常にプレッシャーをかけ、判断を狂わせることができるかどうか。攻撃面ではディフェンスとの間合いをうまくコントロールできる野中がCTBに下がったことでBKがどのように機能するか。互いの駆け引きも楽しみだ。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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