人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2023年10月24日

バトル・オブ・ザ・ジャイアンツ ~ラグビーワールドカップ決勝で南アフリカとニュージーランドが激突~

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
  • Line

ニュージーランドのロリー・メインズ監督による私的な探偵の調査では「黒人女性のスージーはオールブラックスがホテルへ着く2日前に採用され、病状が発生した翌日、完璧に姿を消した」(NZヘラルド紙)。ロンドンのブックメーカーや東南アジアの賭博組織の影もしきりに噂された。さて、どうなのか。

1981年にはオークランドのイーデン・パークでのテストマッチで、アパルトヘイト、人種隔離政策に抗議する団体がセスナ機を飛ばし、袋に小麦粉を詰めた爆弾(フラワーボム)を上空から投下した。スプリングボクスのメンバーには命中せず、オールブラックスの右プロップ、ギャリー・ナイトの頭を直撃、あのタフガイは起き上がり、さっと水をかけてもらい、ほどなく隊列へ戻った。スプリングボクスのキャプテン、ワイナンド・クラーセンは「ニュージーランドに空軍はないのか」とつぶやいた。

ときに謎めく事件や政治的対立を含みながら、最も強い者と力を試したい、という本能的な欲求が物語を紡ぎ、ジャイアントとジャイアントをラブとヘイトを織り交ぜながら結びつけてきた。

パリの土曜夜、日本列島の日曜未明、ラグビーの中のラグビーが始まる。空中のボールの確保、スクラムとラインアウト、ブレイクダウン、モール、そして、またもや歓喜を隔てるかもしれぬドロップゴールの精度でいずれが上回るのか。羅列すると当たり前みたいだが、ここまできたら、「策」ではなく競技の核そのもので白黒は決する。

そして気になるニュース。本稿を書いている時点では結論の導かれていないニュースが流れた。スプリングボクスのフッカー、ボンギ・ンボナンビが準決勝の前半、イングランドのトム・カリーに「白い×××」と人種にまつわる暴言を吐いたとされる問題である。10月23日、日本時間の夕刻に国際統括団体のワールドラグビーが「すべての差別的行為への申し立てを深刻に受けとめている」との声明を発表、急ぎ調査を始める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ