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ラグビー コラム 2023年9月25日

【ハイライト動画あり】ウェールズ鉄壁ディフェンスで決勝トーナメント一番乗り。オーストラリアは歴史的完敗で謝罪

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 プールC

【ハイライト動画】ウェールズ vsオーストラリア

 

後半、流れはさらにウェールズに傾く。後半3分、スクラムでオーストラリアの反則を誘うと、アンスコムがPGを決めて19-6。8分にはアンスコムが防御背後に蹴ったショートパントを追ってCTBニック・トンプキンズがインゴールに走り込んでトライ、アンスコムのゴールも決まって26-6と突き放す。以降はオーストラリアの規律が乱れて反則も増え、アンスコムが2PG、後半30分にはアンスコムがドロップゴールを決めて、35-6。後半はウェールズの攻撃時間が長くなり、一方的な展開だった。仕上げは終了間際の38分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、23歳のキャプテン、ジャック・モーガンがダメ押しトライを決めた。

「ゲームをうまくコントロールできた。トライを与えなかったのも良かった」とは、ウェールズのウォーレン・ガットランドヘッドコーチ。鉄壁のディフェンスアはまさに「レッド・ウォール」。3連勝で勝ち点を14点と伸ばしたウェールズはプールCの2位以上を確定させ、決勝トーナメント一番乗り。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたアンスコムは、「本当に嬉しいし、ほっとしました。ビガーはチームにとって大きな存在で、代わって出場した時は自分の役割を果たすことに集中しました」と話した。

エディー・ジョーンズヘッドコーチ

オーストラリアは1勝2敗で勝ち点6にとどまり、同じく勝ち点6のフィジーが下位2チームとの対戦を残していることから8強入りが厳しくなった。負傷で試合に出られなかったキャプテンのLOウィル・スケルトンは涙を浮かべた。エディー・ジョーンズヘッドコーチは、チームが為すすべなく負けていく様子を呆然と見つめていた。終了後は、ウェールズを祝福した上で、34点差という歴史的完敗に「オーストラリアのサポーターの皆さんに謝りたい。私たちのパフォーマンスは要求される水準に達していませんでした。このことは私が全面的に責任を負います」とコメントした。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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