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ラグビー コラム 2023年9月25日

【ハイライト動画あり】初めて負けなかったポルトガル、 ジョージアとの白熱の好勝負で歴史つくる

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ラグビーワールドカップ2023 フランス大会 プールC

【ハイライト動画】ジョージア vsポルトガル

後半8分、SHサミュエル・マルキがPGを決めると、その後も連続攻撃で反則を誘い、PGを追加して13-11。17分には相手陣10mライン付近の中央ラックからの展開で、SOジェローニモ・ポルテーラが左にパスをすると見せて、右へオフロードパス。これに走り込んでハファエリ・ストルチが約30mを走り切って逆転トライをあげる。マルキスがゴールを決めて、スコアは13-18。その後、ジョージアのNO8ベガ・ゴルガゼにインゴールに走り込まれるシーンがあったが、2人がかりのタックルでボールを押さえさせず、初勝利に向かって一丸となって戦った。

ジョージア vs. ポルトガル

しかし、残り10分は逆転を目指すジョージアの猛攻に防戦一方。反則をしないように守るポルトガルだったが、相手ボールのラックで痛恨のオフサイドを犯す。このPKからのタッチキックで得たラインアウトからジョージアはBKに入ってモールを押し、同点トライ。観客席では悲鳴と歓声が交錯した。ゴールは決まらず、18-18。直後のキックオフでは、後半9人に投入されたポルトガルのFLディヴィジ・ウォレスが値千金のジャッカルでPGチャンスをつかむ。力のこもった好試合の結末は、ポルトガルFBヌーノ・ソウザ・ゲージスのキックに委ねられた。3万人超の視線が注がれる中、蹴り上げられたボールはゴールをそれた。白熱の激闘だった。

引き分けた場合、両チームに勝ち点2ずつが与えられる。複雑な表情を浮かべる両チームのコーチ、選手、サポーターの表情とは裏腹に、ポルトガルのキャプテン、CTBトーマズ・アプレトンは笑顔だった。「この結果を喜んでいます。未来のポルトガルラグビーのための礎を築くことができました。子どもたちに夢を与えることもできたと思います」。両チームのプール戦はまだ続く。ポルトガルは10月1日にオーストラリア、ジョージアは9月30日、フィジーに挑む。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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