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ラグビー コラム 2023年6月23日

早稲田大学、「早稲田らしく、激しく、愚直に」帝京大学に挑む。ラグビー関東大学春季交流大会

ラグビーレポート by 早稲田スポーツ新聞会
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同志社大学戦で軽快なステップをきるSO伊藤大祐主将

ラグビー関東大学春季交流大会の長い戦いも、今週末でいよいよ終わりを迎える。勝ちにこだわる姿勢を貫き、試合を重ねるごとに着実に成長してきたチーム伊藤。春シーズンの集大成ともなる最終節・帝京大学戦をいい形で締めくくり、秋シーズンに向けて追い風を吹かせることができるか。

先週、早稲田大学は愛知・瑞穂ラグビー場にて、同志社大学との招待試合を行った。「いろいろなものが形になってきた」と大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工業) が手応えを感じるように、春シーズンに培ってきた力が垣間見える試合内容となった。

前半、縦横無尽に動き、多彩な攻撃を仕掛けた早大。BK(バックス)陣のSH(スクラムハーフ)宮尾昌典(スポ3=京都成章) や、WTB(ウィング)磯崎錬太郎(商4=徳島・城東)が好機を逃さず、スピードを生かしたプレーで2トライを奪った。

FW陣の要となるHO佐藤

また、HO(フッカー)佐藤健次(スポ3=神奈川・桐蔭学園) がモールトライを2度成功させるなど、FW(フォワード)陣も躍動。計22得点を挙げ、無失点で前半を終えた。後半、相手にトライを許す苦しい時間はあったものの、リザーブ選手たちが奮闘。最終的に2トライを追加し、36-14で白星を収めた。

そんな早大が次戦迎え撃つのは、昨季王者・帝京大。屈辱の大敗を喫した全国大学選手権決勝の日から約6カ月、早大は春季大会の最終戦で再び帝京大と相まみえることになった。スタメンに昨季の優勝メンバーが多く名を連ねる帝京大は、今シーズンいまだ負けを知らない。

早大キャプテンSO(スタンドオフ)伊藤大祐主将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)の確実なゲームメイクで、屈強な相手ディフェンスをどれだけ翻弄できるかがチームの勝敗を分ける大きなカギとなる。また、昨季早大が力負けしたスクラム勝負にも注目が集まる。決勝の悔しさを知る佐藤を筆頭に、FW陣一体となって相手スクラムを圧倒したいところだ。

『WASEDA FIRST』を掲げ、貪欲に挑み続けた約1カ月間、「チームとして良い方向にまとまってきた」(伊藤主将)と早大は徐々に結束力を高めている。「早稲田らしく、激しく、愚直に」(宮尾)――。

『日本一奪還』の期待を背負う早大選手たちは、昨季王者・帝京大を相手に意地あるプレーを見せつけることができるか。両校のプライドがかかる白熱した戦いが今始まろうとしている。

文/写真:川上璃々(早稲田大学新聞会)

早稲田スポーツ新聞会

早稲田スポーツ新聞会

1959(昭和34)年創刊。人気の野球、ラグビーを中心に早大体育会44部をくまなく取材し、年12回の新聞発行およびWebやSNSによる情報発信を行う。現在部員170名で活動。»早スポHP»Twitter»Facebook

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