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スピード感のある強烈ヒット。8人一体のプッシュ。流通経済大学がスクラムで主導権を握り、シンビンさえ引き出した。
関東大学春季大会Aグループで6月18日(日)、3敗の東洋大学(昨季関東リーグ戦3位)と、4敗の流通経済大学(昨季2位)が激突した。
お互いに関東大学リーグ戦勢で、今大会は未勝利。勝利という収穫がほしい両軍は、序盤から一進一退の好勝負を展開した。
開始早々に魅せたのは、流経大の19歳CTB。札幌山の手高出身の仲野優輝が、相手懐からボールをもぎ取る好守備。攻守交代を起こした。
しかし先制は東洋大だった。
相手反則(ノット・ロール・アウェイ)から敵陣に居座ると、FLタニエラ・ヴェア主将が前半6分、ゴール前の攻防ラインをこじ開けてみせる。
一方の流経大は衝突局面、ブレイクダウンに迫力が感じられた。8分にはFL原田季弥がジャッカル成功。東洋大のハイテンポな攻撃を封じる。
さらに流経大は4年生フロントロー(PR玉永仁一郎、HO作田駿介、PR吉村一将)を最前列に据えたスクラムで優勢。この日初のスクラムPKを奪った直後の13分には、組み直しからSH武井陽昌がラック脇に飛び込み、一本目。
スクラムを起点としてトライを返した流経大だが、ここから勝負は一進一退。
東洋大は19分にCTBモリース・マークスが相手を弾き、自陣からチャンスメイク。キックをチェイスしたFB石本拓巳が再獲得し、鮮烈なチーム2本目。14-5とリードを広げた。
流経大もフィジカリティ豊富なWTB當眞寮が突進から1本を返し、さらにトライ後のキックオフで、1年生WTBラトゥ・アポロサ・クトカラ・デレナラギがピック&ゴーで突破。大きなストライドで186cmのフィニッシャーが逆転トライを決めてみせる。
3点ビハインド(14-17)となった東洋大だが、堅実にハードワークを重ね、崩れない。
4分後にはフォワード戦からトライ。高確率でスコアする決定力を見せ、今季の地力を証明していく。
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