【ハイライト動画あり】新戦力躍動の筑波大学。地力証明の立正大学。ラグビー関東大学春季交流大会

　

新戦力も躍動した筑波大学。地力を証明した立正大学。

関東大学春季交流大会Bグループの一戦は、最後まで緊張感の続くゲームになった。

1チーム5試合の関東春季大会は中盤戦。5月21日は、開幕2連勝の筑波大（昨季関東対抗戦5位）と、1勝2敗の立正大(昨季関東リーグ戦5位)が激突した。

この日、まず両軍はスクラムでプライドを誇示した。

序盤戦では筑波大が攻勢。PR小澤一誠、HO平石颯、PR岩重晴大を最前列に据えたフォワードが、敵陣ゴール前で再三のスクラム選択。しかしここは逆にペナルティを取られ自陣に後退した。

しかし筑波大は前半、相手を完封した。

フォワードが規律正しく、激しく圧力をかける。バックスではWTB中野真太郎が、188センチの相手WTBハインリッヒ・フルックスを一撃でダウンする好タックル。焦った相手の反則(エクストラロール)も引き出した。

守備から主導権を渡さなかった筑波大は、前半19分に先制トライ。

ペナルティから、CTB永山丞が自陣10mから敵陣22m付近まで前進する好タッチキック。高校日本代表のLO白丸智乃祐(長崎北陽台)がルーキーとは思えぬ突進力でゲインを切ると、昨季準決勝の舞台にも立ったFL横溝昂大ショーンが、FW同士のパスからフィニッシュした。

スクラムでは、立正大が前半27分に意地をみせる。

PR多田翔一朗、HO平林頼人、PR中森樹生を筆頭に相手スクラムをターンオーバー。さらに守備力も高いSH三原大河が相手ノックオンを誘うプレッシャー。昨季ベスト4の筑波大を相手に好勝負を展開する。

しかし筑波大は直後のピンチを手堅いディフェンスでしのぐと、キックリターンから敵陣へ。

すると、準備力が光る筑波大は、ラインアウトの一次攻撃でFL大町尚生の突破を創出。フォローしていたCTB永山が左中間にチーム2本目を決めた。

この日筑波大は下級生が躍動した。

先発15人中9人は1、2年生。昨季4強に貢献したNO8谷山隼大キャプテン、バイスのSH白栄拓也(共に4年)らはメンバー外だったが、7人中5人が下級生のバックスを中心に存在感を発揮した。