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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1
【第16節ハイライト動画】花園近鉄ライナーズ vs. グリーンロケッツ東葛
前半、コイントスに勝って風上の陣地を選択した花園Lも反撃を開始。FL野中翔平キャプテン、LOベン・トゥーリスらがトライして、前半32分の時点でスコアは、15-14とGR東葛がわずか1点のリード。GR東葛はトライ後のゴールが入らなかったこともあって点差を広げられなかったが、前半終了間際にCTBマリティノ・ネマニの突破をサポートしたSHニック・フィップスがトライして、22-14と8点差をつけて前半を折り返した。
後半の序盤は花園Lが素早くボールを動かしてペースを握る。LOサナイラ・ワクァがパワフルに2トライして、22-26と逆転。しかし、花園Lの得点はここまで。後半20分、GR東葛は失点のあとのキックオフでレメキが高くボールを蹴り上げ、後藤がプレッシャーをかける。ここで花園Lのノックオンを誘ってチャンスを作ると、WTB尾又寛汰がトライ。金井のゴールも決まって、29-26と逆転に成功する。32分には、後藤が花園Lのミスボールを拾って独走トライ。もう1トライを追加して、43-26で快勝した。プレーヤーオブザマッチは、攻守に躍動した後藤輝也だった。
「入替戦に向けて勢いをつけたかった」とレメキ。「フィフィタやワクァといった突破力ある選手に抜かれると、花園Lは勢いがつく。それを止めれば怖くないと思っていた。一方、水間ヘッドコーチは「相手の強いボールキャリアーにゲインされてしまった。キックオフレシーブが上手くいかずに、主導権を握れなかった」と再三のミスを嘆いた。野中翔平キャプテンも組織プレーがばらばらになっていたことを悔やんだ。「試合前のコミュニケーション、試合中のつながりも、きょうはバラバラしたままでした。入替戦に向けてもう一度チームを立て直したいです」
試合後、まもなくD2の試合も結果が出て、入替戦の組み合わせが決まった。花園LはD2の1位浦安D-Rocksと、GR東葛は2位三重ホンダヒートとホーム&アウェイで対戦する。第1戦は三重H対GR東葛が鈴鹿(三重交通G、5月5日)で、浦安D対花園Lが宮城(ユアテックスタジアム仙台、5月7日)で開催される。
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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