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ラグビー コラム 2023年4月13日

日本代表が初めて「ブレイブ・ブロッサムズ」と呼ばれた2003年大会。決勝戦のイングランド対オーストラリアは劇的結末

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2003年オーストラリア大会 プールB スコットランド vs. 日本

この大会では日本代表も世界的に高い評価を得た。15日間で4試合という今では考えられないタイトな日程を強いられるなかで、スコットランド代表、フランス代表という強豪国と好勝負を繰り広げる。向井昭吾監督、箕内拓郎キャプテン体制のチームの合言葉は「スピードアタック」。スクラム、ラインアウトを安定させ、相手との接点を少なくし、ラックからの素早いボール出しで小野澤宏時、大畑大介という決定力あるWTBを走らせる。すれ違いざまにディフェンスを抜き去るプレーは、試合が開催されたタウンズヴィルのファンを熱狂させた。

SH辻高志、SO廣瀬佳司の小さなHB団が活躍するスコットランド代表戦は見る者の胸を熱くする。この試合の勇敢な戦いで、日本代表は「ブレイブ・ブロッサムズ」と呼ばれるようになった。フランス代表戦では、CTB難波英樹、ジョージ・コニアのコンビネーションで胸のすくトライが生まれる。スコットランド代表戦、フランス代表戦のPR(1番)は、現在の日本代表アシスタントコーチの長谷川慎だ。そして、フィジー戦ではSOアンドリュー・ミラーが、トライ、ゴール、PG、ドロップゴールのフルハウスを決める。日本代表の「スピードアタック」が堪能できる3試合だ。

このほか、ウエールズ代表の小さなWTBシェーン・ウィリアムズ、4大会目の出場となるサモア代表CTBブライアン・リマなど各チームのレジェンドのプレーも楽しめる。オールブラックスでは、のちに2度のRWC優勝キャプテンとなるリッチー・マコウ、「キング・カーロス」と呼ばれたSOカーロス・スペンサー、鉄人LOブラッド・ソーン、そして、卓越したリーダーシップを誇ったキャプテンのルーベン・ソーンなど見返しておきたい名選手がずらり。ダン・カーターはリザーブにいる。そう、ここにあげた選手たちは、マコウを除くとすべて日本のチームでプレーした選手たちだ。若き日の姿を確認しておこう。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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