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ラグビー コラム 2023年2月20日

【ハイライト動画あり】「BACK TO BASICS」(原点に戻る)を体現。クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、課題修正し、えどりく13連勝

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【第8節ハイライト動画】クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ

均衡状態が崩れたのは、後半開始早々のことだ。相模原DBのWTBタウモハパイ ホネティが危険なタックルでシンビン(10分間の一時退場)になってしまう。15人で懸命に耐えていた相模原DBの組織ディフェンスが、14人になってほころびはじめた。S東京ベイはラインアウトのモールからHOマルコム・マークスがトライを奪って勢いに乗ると、インパクトプレーヤーのPRオペティ・ヘル、LOヘル ウヴェが躍動。後半5分、オペティ・ヘルの突破からFBゲラード・ファンデンヒーファーがトライ。8分、WTB根塚洸雅のカウンターアタックでチャンスを作ると、好サポートのSH谷口和洋がトライ。そして11分、フォーリーのキックパスを受けた木田が今季9個目のトライをあげる。9分間に4トライという猛攻だった。スコアは41-8、勝敗はほぼ決した。その後、相模原DBもCTB奈良望、LOエピネリ・ウルイヴァイティがトライを返したが、S東京ベイもトライを追加。後半37分には、交代出場のPR山本剣士がラインアウトの後ろにこぼれたボールを拾って突進し、チーム8個目となるトライでダメを押した。

最終スコアは、60-22。S東京ベイは7勝1分けの勝ち点33として2位をキープした。原点に戻るというテーマ通り、80分、最後までハードワークを続け、後半に入った交代選手がチームを勢いづけた。「80分間を通して、良いパフォーマンスを続けてくれました」(フラン・ルディケヘッドコーチ)。これで「えどりく」13連勝を達成。後半失速する課題を修正し、チーム力を一段階上げる勝利だった。次節もこの場所で東芝ブレイブルーパス東京と対戦する。ホームでの不敗神話はいつまで続くのか。一方、相模原DBは、3勝4敗1分けで勝ち点を伸ばせなかったものの、他の下位チームも敗れたため7位をキープした。次節は、秩父宮ラグビー場でグリーンロケッツ東葛と対戦する。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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