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ラグビー コラム 2023年2月6日

【ハイライト動画あり】「トライの練習をさせます」(沢木敬介監督)。凡ミスありも、横浜イーグルス、地力アップ証明する勝利

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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ジャパンラグビー リーグワン2022-23 ディビジョン1

【第7節ハイライト動画】横浜キヤノンイーグルス vs. ブラックラムズ東京

後半7分、小倉のPGで20-13とすると、ディフェンスでも横浜Eが圧力をかけた。佐々木隆道アシスタントコーチに仕込まれたというダブルタックルを連続して決めたのだ。特に、HO三好優作、FLシオエリ・ヴァカラヒのダブルタックルは、両選手がしっかり肩を当て相手選手を押し倒すお手本のようだった。後半12分、BR東京のPR柴田和宏が危険なプレーでシンビン(10分間の一時退場)になると、横浜Eはラインアウトからのモールを押し込んで、FL嶋田直人がトライ。小倉がゴールを決めて、27-13と突き放した。BR東京もディフェンスでよく粘ったが、21分、横浜Eのミッチェル・ブラウンがトライをあげて勝負を決めた。スコアは、34-13。

観客がもっとも沸いたのは後半30分の攻防だ。小倉に代わって登場したSO田村優が正確なキックパスでマレーを走らせたが、マレーがBR東京陣に蹴り込んだボールを、ヴァカヤリアが切り返して、一気に横浜E陣へ走る。そのままゴールラインに向かっていたが、これをブルアが素早く戻ってタックル。ピンチを救った。フィールドを大きく使った攻防に、この日から声出し応援がOKになった観客も大興奮だった。これによって、3トライ差のまま試合が終わり、横浜Eがボーナス点を獲得できたことを考えれば価値あるタックルで、試合後、ブルアはプレーヤーオブザマッチの表彰を受けた。

ただし、ブルアは、後半35分、ダメ押しのトライをするはずが、片手でボールを持っていたためダウンボールの際にノックオン。試合直後、沢木敬介監督にグラウンドでトライの練習を課される課題もあった。3トライ差がついていたからこそ笑顔で終われた凡ミスで、沢木監督も「ブルアには来週はトライの練習をやってもらいますよ」と愛ある表情でブルアを叱った。

横浜Eの梶村祐介キャプテンは、前節、埼玉ワイルドナイツに惜敗した試合を踏まえた次のように語った。「トップ4との差を練習から埋めていこうと取り組んできました。満足できる出来ではありませんが、結果的にボーナス点を含めて勝ち点5を獲れたのはチームの成長を感じます。前節も(逆転した後の)キックオフレシーブをしっかりやれば結果は違いました。相手が勝負をかけてくるところでの、ディテールを詰めることが大切です」。田村優、怪我から復帰のHO庭井祐輔ら日本代表経験者に加え、WTB竹澤正祥ら交代選手がエネルギッシュにプレー。トップ4に相応しいチームとして、一歩一歩階段を上がっていることを実感する勝利だった。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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