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ラグビー コラム 2023年1月30日

【ハイライト動画あり】ルーキーWTB河野がデビュー戦3トライで快勝導く。シャトルズ愛知×釜石シーウェイブス、ジャパンラグビー リーグワン ディビジョン2第4節レビュー

ラグビーレポート by 直江 光信
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豊田自動織機シャトルズ愛知 vs. 釜石シーウェイブス

前節の浦安D-Rocks戦で劣勢を強いられた接点のバトルを制圧する。この日の豊田自動織機シャトルズ愛知のテーマは明確だった。みなぎる気迫をたたえたブルーのジャージーは、激しくひたむきに体を当て続けてコリジョンの局面を支配した。

先にスコアボードを動かしたのはビジターの釜石シーウェイブスだった。開始3分、中盤右のハイパントから相手のキャッチミスに乗じてボールを奪取すると、セオリー通りすばやく左オープンへ展開。外でボールを受けたFBキャメロン・ベイリーが力強いランで防御の隙間をこじ開け、タックルを受けながらパスをつないでWTB小野航大がインゴールへ駆け抜ける。

しかしシャトルズは動じることなくすぐに反撃。4分、ラインアウト起点の連続攻撃で相手ディフェンスを揺さぶり、SO清水晶大が鋭いランでギャップを抜き切って左中間に飛び込む。FBティム・スウィルのコンバージョン成功で試合をイーブンに戻した。

これでリズムをつかんだシャトルズは、以降も激しいコンタクトを軸にテンポよくボールを動かし、次々にチャンスを作り出す。10分、リーグワンデビューとなったルーキーのWTB河野竣太の好走でゴールラインに迫ると、ラックサイドをPR渡邊彪亮がねじ込んでトライ。その4分後にも連続攻撃でパワフルに前進を重ね、最後は河野が左ショートサイドを縫うように駆け抜ける。

その後、シーウェイブスが相手陣22メートルライン内で何度かアタック機会をつかむも、シャトルズは厳しいヒットでプレッシャーをかけ続け、決定的なシーンを作らせない。シーウェイブスにラインアウトのミスが続いたこともあってスコアは動かず、21-7とシャトルズが先行してハーフタイムを迎えた。

両チームの入り方が注目された後半。勝負どころの時間帯で見事な集中力を発揮して主導権を握ったのは、風上に回ったシャトルズだった。

マイボールのキックオフを右奥へ蹴り込み、FL由良祥一のビッグタックルでターンオーバーすると、CTBジョシュ・マタヴェシが相手ディフェンスラインの裏へ絶妙のグラバーキック。追いかけたWTB河野がはねるボールをぴたりと胸に収め、自身2本目のトライをマークする。さらに45分にもぽっかり空いた左奥のスペースにマタヴェシがピンポイントでキックを落とし、河野がこの日3度目のフィニッシュ。後半開始からわずか4分あまりで、リードはまたたく間に31-7まで広がった。

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