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12月3日(土)、東大阪市花園ラグビー場には関西大学Aリーグの全8チームが集った。この最終節まで一つも順位が決まっていないという異例の展開のなかで4試合が行われた。第1グラウンドの第1試合は、負ければ入替戦の可能性もあった同大が2位の天理大から7トライを奪い、47-19で勝利する。この結果、同大は勝ち点16として、この時点で大学選手権出場枠の3位に浮上した。天理大は勝ち点を加算できず、2位が確定。京産大のリーグ連覇が決まる。そして、第2グラウンドでは3位争いをしていた関西学大が摂南大に敗れ、選手権出場枠争いから脱落する。
この結果、第1グラウンドの第2試合は、優勝が決まった京産大と勝ち点15の近大が選手権枠の3位をかけて対戦することになった。近大は直接対決で同大に勝っているため、7点差以内の負けに与えられるボーナス点「1」を獲得すれば出場権を得る。しかし、中村健志キャプテンは7点差を意識せず、「勝てば全国」という意識でチームを引っ張った。
午後2時5分キックオフ。近大はHO平沼泰成(3年)のジャッカルで京産大の反則を誘うと、SO半田裕己(3年)が先制PGを決める。京産大も7分、SO西仲隼(4年)がPGを返したが、ブレイクダウン(ボール争奪局面)では近大がプレッシャーをかけ続けた。京産大は試合直前に今季全試合に先発してきた右PR渡辺龍(4年)がアップ中に負傷し、急きょ川口新太(2年)が先発するアクシデント。しかし、川口は起用に応え、185cm、127kgというサイズを武器にスクラムで前に出る。25分、京産大はラインアウトのモールからゴールラインに迫り、最後は、堤田京太郎(4年)がトライ。8-3とリードした。
前半32分、京産大は先発FL松永壮太朗(2年)が負傷し、三木皓正(3年)が出場。昨季の大学選手権ベスト4の立役者である三木は春に膝を痛め、前節、交代出場で復帰したばかり。その三木は持ち前の激しいタックルで流れを引き寄せる。34分に近大FL岩本圭伸(2年)にトライされ、8-15とされたが、36分、CTB家村健太(4年)がインゴールに蹴り込んだボールをWTB西浩斗(2年)が押さえて同点とし、西仲が難しいゴールを決めて15-13と逆転する。
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