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京都産業大学、目指すは関西連覇と日本一
9月18日(日)、ラグビー関西大学Aリーグがついに開幕する。昨年度は近畿大学、天理大学、同志社大学などのライバルに競り勝ち、23季ぶりに関西リーグ優勝を果たした京都産業大学。悲願の日本一に向けて、今年もひたむきなラグビーを展開する。
今年のチームも共同主将制を採用し、昨年度から中心選手として活躍していた福西隼杜(済4=報徳学園)と家村健太(法4=流経大柏)の2人が抜擢された。タフなでチームを背中で引っ張る福西と、後ろから声をかけチーム全体を鼓舞する家村。正反対の2人だが、目指す目標は「関西リーグ優勝、そして日本一」。チームの軸として、ぶれない覚悟の強さが見えた。
チームスローガンは『Tough』に決定した。「京産大とはもうやりたくない、タフなチームだったと思ってもらえるようなチームにしたいという廣瀬監督の言葉から」(福西)。
今年の強みはFW(フォワード)とBK(バックス)の連携プレーだと言えるだろう。昨年に引き続き、足にまとわりつくような低いタックルを始めとしたディフェンスの強さは健在だ。今年はそれに加えて、BKの得点力にも注目したい。期待のルーキー、シオネ・ポルテレ(現1=目黒学院)の力強いプレーや、高井良成(営3=関大北陽)のゲイン力は、大きな武器である。
監督含め、多くの選手が課題として挙げたセットプレー。菅平合宿ではそこから崩れ、早稲田大学相手に敗れた。その結果を受け、京都に戻ってからはセットプレーを中心とした練習で修正を続けている。
スクラムに関しては、京産大のオーバーバインドの組み方に対策をしてくる学校がほとんどだと言うが、厳しい場面でもスクラムを取り切れるようになれば、チームにより一層良い影響を与えられるだろう。今年3番を背負う渡辺龍(営4=甲南)は「しっかりヒットして3番の僕が前に出て、そこからいいスクラム組みたい」と語った。
開幕戦は関西学院大学と対戦する。春季トーナメントでも開幕戦で対戦した関学大。33-22で勝利したものの、前半は京産大らしいタフなプレーを発揮できず苦しめられた。1試合を通して、全く油断できない相手である。
ラインアウトで競り合うソロモネ・フナキ
リーグの流れが決まると言っても過言ではない大切な試合、全員が気持ちを1つにして『ひたむきさ』を体現することが何より重要だと言えるだろう。スクラムやラインアウトを始めとしたセットプレーの完成度や、今年の持ち味であるBKの爆発力に特に注目したい。
現在のチーム状況について「4年生がしっかりチームを引っ張ってくれているので、あと1つレベルアップしてワンチームになれるか」と廣瀬佳司監督。また、現在はケガで戦線を離れている三木皓正(済3=京都成章)は「グラウンドの外から見ていても、試合に対するパッションというものは伝わってくる」と話した。
関西リーグ2連覇、そして日本一。この目標は決して揺るがない。勝負のシーズン、一体どんなプレーを見せてくれるのか。これからも京産大ラグビー部から目が離せない。
文:藤田芽生(京産大アスレチック)
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