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銀杏並木が黄金色に輝く。さらに天気も快晴で最終戦にふさわしい秋の匂いが感じられた。
関東大学対抗戦の最終戦となった慶應義塾大学戦。3位が確定していた帝京大学にとって、大学選手権に向けて最後の公式戦。勝って締めくくりたかったが、結果は24-29と慶應大に軍配が上がった。
試合後、FL(フランカー)本郷泰司(4年=京都成章)は「試合内容としては、前半厳しいプレーというのがぬるくなってしまって、慶應の勢いのあるプレーに対して受けてしまった」。
「それに対して前半で修正することができず、ズルズル行かれてしまった」とくちびるを噛んだ。「絶対この苦い経験を次にいかして、練習から厳しく、大学選手権では1戦1戦勝ちきれるようなチームになれるよう」と力を込めた。
慶應大との試合でも見られたように帝京大はけが人が多い。本郷も慶應戦で足首を痛め途中交替。
そのほかにも、NO8(ナンバーエイト)安田司(3年=常翔学園)も早稲田大学戦でひざを痛めるなど、対抗戦で多くのメンバーが負傷した。大学選手権は待ってくれないが、それでも1年間を通して多くの選手が成長してきた。
FW(フォワード)にはラグビーワールドカップで一躍有名になった「笑わない男」こと、稲垣啓太(パナソニック)の後輩で、PR(プロップ)の近藤芽吹(3年=新潟工)や、フィールドプレーにも定評があるPR細木康太郎(2年=桐蔭学園)らが最前列で身体を張り続ける。
彼らを後ろから支えているのは明治大学戦から、CTB(センター)からFLにコンバートした本郷、ボールを持たせたら止まらない、FLリッチモンド・トンガタマ(2年=オタフフカレッジ)など、大物揃いだ。
一方、BK(バックス)にはWTB(ウイング)の木村朋也(3年=伏見工)、尾崎泰雅(3年=伏見工)らトライゲッターが快足を飛ばす。
さらにチームをけん引する司令塔のSO(スタンドオフ)北村将大(3年=御所実)や、SH(スクラムハーフ)土永雷(3年=光泉)も相手チームにとっては脅威になるだろう。
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