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ラグビー コラム 2019年10月2日

歴史の進歩の瞬間を見た~優勝候補に負けを選ばせたジャパン~ ラグビーワールドカップ2019 日本 vs. アイルランド

be rugby ~ラグビーであれ~ by 藤島 大
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9月30日。ここからジャパンが当たる両国の激突を見た。サモア対スコットランド。会場の地、神戸はやけに蒸した。ドーム式の御崎公園スタジアムの屋根は閉じられ、風の通らぬ分、さらに湿る。冷房のない部屋の窓を冷房があるかのよう開けない。不思議だ。英国の記者があとからきた仲間にこう声をかけた。「ようこそスウェットハウスへ」。これは北国、スコットランドにはきつい。そう読んだ。実にきつそうだった。それなのに34ー0の大勝。ボーナスポイントをもぎ取った。

どちらの側もよく倒れ、汗のつくボールは「石鹸のように滑る」(サモアのジャック・ラム主将)ので攻撃は途切れる。観客にものすごくおもしろい一戦ではなかった。それでもスコットランドの「根性」にある種の感動を覚えた。さぞや暑く苦しいだろうに最終盤のサモアの意地の猛攻にもくらいつく。足はよれよれでも失点なしの決意は揺るがない。ああ、やはりスコットランドに勝つのは簡単ではない。まずそう感じた。ついで、うれしくなった。いまのジャパンなら勝てる。勝って少しの不思議もない。考えたくないが、仮に敗れたら、悔やむのでも惜しむのでもなく多大なショックを覚える。そのことだって歴史の進歩だ。

最後に。熊谷でのジョージアーウルグアイ。レフェリーのウェイン・バーンズさんの笛がよかった。選手への敬意を忘れず、優しく寛容でありつつ、規律を保った。若きレフェリーよ、参考にしてみてください。

文:藤島 大

藤島大

藤島 大

1961年生まれ。J SPORTSラグビー解説者。都立秋川高校、早稲田大学でラグビー部に所属。都立国立高校、早稲田大学でコーチも務めた。 スポーツニッポン新聞社を経て、92年に独立。第1回からラグビーのW杯をすべて取材。 著書に『熱狂のアルカディア』(文藝春秋)、『人類のためだ。』(鉄筆)、『知と熱』『序列を超えて。』『ラグビーって、いいもんだね。』(鉄筆文庫)など。 ラグビーマガジン、週刊現代などに連載。ラジオNIKKEIで毎月第一月曜に『藤島大の楕円球に見る夢』放送中。

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