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◆ブランビーズ(オーストラリア)×ライオンズ(南アフリカ)
◆スーパーラグビー2019第9節/4月13日(土)/GIOスタジアム(オーストラリア)
◆攻守が噛み合ったブランビーズ。3年連続準優勝のライオンズ、SR初優勝は視界不良か。
3年連続でスーパーラグビー(SR)ファイナルに進出してきたライオンズ(4勝3敗)が、ブランビーズ(2勝5敗)の本拠地に乗り込み、レギュラーシーズンの折り返しとなる第9節を戦った。
前節はシャークス(南アフリカ)相手に大敗(5-42)を喫したライオンズ。
しかし敵地キャンベラでの序盤戦は上々だった。
ブラビーズは反則を続けて自陣へ後退すると、スピアタックルでCTBトム・ライトがシンビン(10分間の一時退場)に。
このチャンスにライオンズは敵陣で連続攻撃。
最後はショートサイドへの移動攻撃から、前半7分、WTBアピウ・ディアンティが左隅で仕留め(ゴール失敗)、5点を先制した。
ライオンズはラインアウトでも見事なスティールを決め、ディフェンスも激しいダブルタックルでノックオンを誘発。
立ち上がりこそ不安定だったスクラムでも反則(スクラム・コラプシング)を奪取するなど、好スタートを切った。
しかしホームゲームのブランビーズも負けていない。
24歳のラインブレイカー、FBトム・バンクスが左隅で爆発的な走力を見せると、ハイテンポかつ強力なアタックで畳みかけ、最後はNO8ラクラン・マキャフリーが押し込み、ゴール成功で逆転した。7-5
ライオンズは前半25分のPG成功で7-8と逆転したが、直後にブランビーズのWTBトニ・プルに簡単に大外を破られ、14-8とリードを許す。
簡単な失点で6点ビハインドとなったライオンズは、嫌なムードを断ち切りたい場面。
しかし前半終了間際、敵陣に侵入しながら、逆転を懸けた連続攻撃でHOマルコム・マークスが落球。
これをブランビーズの万能NO8、マキャフリーが素早く捕球し、HOフォラウ・ファインガアが無人エリアへ大きく蹴り返す好プレー。
ターンオーバーから、最後はCTBテヴィタ・クリンドラニが右隅でスコア。
ライオンズはチャンスから一気にトライを奪われる手痛い展開で、11点ビハインド(8-19)で後半へ向かった。
後半はブランビーズがスクラム、ラインアウトでも強固な足場を作った。
ライオンズは強みのスクラムでペナルティを奪取するも、敵陣マイボールラインアウトが2連続でカットされる。ブラビーズはこの辺りからラインアウト、そして終盤はスクラムでも優勢となった。
ライオンズは後半10分にSOエルトン・ヤンチースがパスミスを捕球、見事なフェイントからトライを決めて4点差(15-19)に詰めるが、これはチームトライというより、個人技による幸運なトライ。
この日のアタックの迫力は、ブランビーズに軍配が上がるだろう。
後半25分にFBバンクス、その3分後にはCTBライトが間隙を突いて独走トライを決め、31-15とリードを広げた。
ライオンズは後半30分に途中出場のシルヴィアン・マフザが右隅でスコアラーとなったが、最後はスクラムでもドミネート(制圧)され、良いところがなかった。
この日のブランビーズのラインアウト成功率は92.9%、スクラム成功率が100%だったのに対し、ライオンズは同数値が順に84.6%、77.8%といずれも下回った。
最終スコアは31-20だが、スコア以上にブランビーズの充実ぶりが目立っていた。
攻守に精度の高かったブランビーズは今季3勝目。オーストラリア・カンファレンスの3位に浮上した。
今季4敗目を喫したライオンズは、南アフリカ・カンファンレンスでまさかの最下位。
1~5位までの勝点差が「5」という大混戦ではあるものの、昨季準優勝チームのプライドに傷をつける状況になっている。
3年連続でプレーオフ決勝に進出し、昨季まで南アフリカの希望となっていたライオンズ。悲願のSR初優勝への道筋は見えてこない。
多羅 正崇
スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。
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