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ラグビー コラム 2019年4月7日

名勝負誕生。センバツ準決勝はともに「1点差」の熱戦。全国高校選抜ラグビー大会

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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御所実業vs.天理

ともに観た者の記憶に残るであろう大熱戦だった。

4月6日(土)、埼玉・熊谷ラグビー場で行われた第20回全国高校選抜ラグビー大会“センバツ”の準決勝2試合は、ともに1点差で決着した。4強に残った御所実業、天理(ともに奈良)、桐蔭学園(神奈川)、京都成章(京都)は、この日が大会5試合目。初戦から連戦、中1日、中1日、中1日という試合間隔のなか、最後まで勝負のわからない激闘を繰り広げた。

◆第1試合「御所実業×天理」(11:00キックオフ)

第1試合は宿命の対決。20年以上奈良県の王座を奪い合ってきた御所実業、天理が、センバツで初めて激突した。

先制は風上の御所実業。
前半4分、右展開をフォローしていたPR島田彪雅(3年)が先制トライ。ゴールは失敗も5点を先取した。御所実業はブレイクダウンでも優位を保って主導権を握ったが、ライバル・天理も負けていなかった。

御所実業vs.天理

前半15分、右ラインアウトからスピードランナーのSH山脇一真(3年)がギャップを見つけ、チームを助ける独走トライ。SO半田裕己(3年)が逆風のコンバージョンを決め、5-7と逆転に成功した。しかし御所実業も前半25分、LO平井半次郎(2年)が相手ラインアウトのこぼれ球を捕球。そのまま独走トライを決め、10-7とリードして後半へ向かった。

前半の天理は強烈な風下ながら、3点ビハインドで折り返し、ラインアウトモール、ゴール前の攻防でも負けていなかった。そんな天理が後半、フラッグがバタバタと鳴る風上に立ち、ロケットスタートを決めた。

後半3分、ブラインドウイングだった豊田祐樹(3年)が走り込んで先制トライ(ゴール成功)。いきなり逆転すると、さらに4分後、波状攻撃のなかで天理らしいフラットラインでFB本田飛翔(3年)が突破。ディフェンダーが背後に振り返るなか、そのままFB本田がポスト下にトライを決めた(ゴール成功)。10-21。風上の天理が11点のリード。

御所実業vs.天理

そんな窮地を救ったのは御所実業のバックスだった。後半10分にはWTB安田昂平(2年)、そして同12分にはFB石岡玲英(3年)が切れ味鋭いステップで約80メートルを走りきり、値千金の逆転トライ(ゴール失敗)。ついに22-21と逆転した。

そして1点リードの御所実業は後半ロスタイム、マイボールスクラムを確保すれば勝利確実という状況に。しかしこの最終盤のスクラムで反則が起き、天理の逆転をかけた逆襲が始まった。

会場が興奮に包まれるなか、1点差を追いかける天理はラインアウトからラストアタック。しかし敵陣に入ったところで、御所実業のPR津村大志キャプテンのタックルにより、天理がノックオン。ノーサイドの笛が響き渡り、明暗が分かれた。

1点差で敗れた天理の松隈孝照監督は「相手の土俵で戦ったらダメですね。反則すると必ず相手の土俵になるので」

「奈良県決勝は周到に準備するのですが、今回は1日しか準備する時間がなかった。いつもとは少し違いました」

奈良勢対決になったことについては、「同じ奈良として、こうして上でやれたことは嬉しかったです」と激戦を振り返っていた。

22-21で“奈良決戦”を制し、昨年の奈良県決勝の借りを返す格好となった御所実業の竹田寛行監督。

「(昨年のリベンジは)言わなくても、選手はそうなりますね。今回は『近畿大会で負けた(東海大大阪)仰星に当たるまでは負けんとこう』というのが目標でした。その目標を達成して、もうひとつ、こういうチャレンジができたことで成長できるかなと思います」

決勝戦に向けては「モールやセンターエリアのディフェンスをやりきりたい。相手のスピードをどれだけ止められるかが、次に繋がるところだと思っています」と意欲を見せた。

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