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8年ぶりの優勝を勝ち取り、幕を閉じた関東大学対抗戦。しかし、ここはゴールではない。全国大学選手権(大学選手権)へ向けたスタートでもある。
大学選手権はここ4年間、準決勝進出、すなわち年越しも果たせていない。創部100周年というメモリアルイヤーでの『荒ぶる』奪還へ向け、負けたら終わりのトーナメントが始まる。
今季の対抗戦は難敵・筑波大学との一戦が開幕戦だった。毎年、対抗戦序盤のヤマ場となっているが、今年は開幕戦での対戦となり、その重要性はさらに増したが、WTB(ウィング)古賀由教(スポ2=東福岡)のハットトリックをはじめ、BK(バックス)陣が大いに躍動。
さらに、アタックだけではなく「前に出る圧力をしっかりかけられた」(相良南海夫監督、平4政経卒=東京・早大学院)と振り返る通り、今季磨きをかけたディフェンスでもプレッシャーをかけ、攻守にわたり圧倒。55-10と快勝し、上々のスタートを切った。
その後も成蹊大学、青山学院大学、日本体育大学にそれぞれ勝利し、夏季の対戦では勝利を収めた帝京大学との一戦を迎えた。
しかし、ペナルティやミスでアタックを継続できず、自陣にくぎ付けにされる時間が続き、スクラムトライを2つ献上するなど、前半は0-28と帝京大に力の差を見せつけられた。
後半こそ、早大は4トライを返したものの、時すでに遅し。「ディフェンスにこだわってきたチームとしては6トライは取られすぎかなと思っています」(相良監督)と、ディフェンスや規律面などこれまでチームとしてこだわってきた部分の再整備を余儀なくされる結果となった。
4勝1敗となって迎えた早慶戦、早明戦。帝京大が明治大学に敗れたことで、自力での対抗戦優勝の可能性を残しながらの一戦となった。
早慶戦を21-14で勝利を収めると、続く早明戦もCTB(センター)中野将伍(スポ3=福岡・東筑)の2トライなどにより、31-27で勝利。6勝1敗と帝京大と同率ではあるが、見事8年ぶりの対抗戦優勝を成し遂げた。
しかし、優勝を成し遂げたものの帝京大との直接対決に敗れているため、大学選手権では2位扱いとしての出場となった。早大の入ったトーナメントは激戦必至だ。
東海大学、明治大学、慶應義塾大学、そして早稲田大学と強豪校が出そろった。勝ち抜くことは容易ではない。
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