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もう負けは許されない。前節を落とした明治大学は第6戦、対抗戦7連覇中の王者・帝京大学と対戦。春季大会、夏合宿と連勝している勢いそのままに赤壁を打ち破る。今後を占う天王山は11月18日(日)、秩父宮ラグビー場にて行われる。
聖地・秩父宮ラグビー場で行われた慶應義塾大学戦は、伝統の一戦にふさわしい〝死闘〟を繰り広げたが「チームとしてミスが多すぎた」とSH(スクラムハーフ)福田健太主将(法4=茗溪学園)。
一時は逆転し前半でのミスを取り返したものの、終了間際に再逆転され24-28で競り負けた。
前半7分、自陣ゴール前での相手ボールラインアウト。「チームとして規律を守れなかった」(HO/フッカー武井日向・商3=国学院栃木)。タイミングを合わせられなかったスキに付け込まれ、先制を許す。
流れを悪くした明治は、「慶応のいいランナーにブレイクされてしまった」とCTB(センター)渡邉弐貴(営4=国学院栃木)が言うように、ディフェンスで後手に回り相手のアタックを止められず。12-21とリードを許したまま前半を折り返す。
膠着(こうちゃく)状態のまま迎えた後半20分。福田がつくったスペースから抜けだしたWTB(ウイング)高橋汰地(政経4=常翔学園)が、持ち味のスピードとフィジカルの強さを存分に発揮し2点差まで追い上げる。
続く28分にも高橋がゴール前へゲイン。最後はFB(フルバック)山沢京平(政経2=深谷)がインゴール左隅に逆転のグラウンディング。「後半は悪くはなかった」(福田)と、流れは明治に傾いていた。
しかし、試合終了間際、自陣ゴール前5mでスクラムを献上。相手FW(フォワード)がそのまま持ち出し失トライ。24-28で無念のホイッスルが響いた。絶対王者との一戦を前に手痛い敗戦を喫した。
敗戦の中でも確かな収穫はあった。「スクラムは良かった」(FL/フランカー井上遼・政経4=報徳学園)と、重戦車はこの試合でも健在。相手ボールスクラムを3度ターンオーバーし観客を沸かせた。
また、高橋はゲームの要所でチャンスを演出。CTB森勇登(政経2=東福岡)のキックパスが山沢のトライをアシストなど、BK(バックス)陣も攻撃のバリエーションの多さを見せつけた。
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