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ピックアップ コラム 2021年2月16日

初めてイスラエルの地を踏むモラエイ、ムキと初の王者対決なるか/グランドスラム・テルアビブ2021

柔×コラム by 古田 英毅
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柔道ワールドツアー今年2つ目の大会、グランドスラム・テルアビブ2021の開幕が今週末(18日~20日)に迫った。この模様はJ SPORTSで生中継される。

先月ワールドマスターズという大イベントが終わったばかりということもあり、選手のラインナップは全体的におとなしめ。当初出場を予定していた全日本チームも国内の緊急事態宣言延長を受けて派遣を取りやめており、各階級これぞという強豪選手の参戦はあるものの、「粒が揃った豪華階級」とまで言える階級は少ない。今回に関しては、注目階級を挙げるよりも「人」にフォーカスするほうが、大会の俯瞰という意味では妥当である。

初めてイスラエルの地を踏むサイード・モラエイ

男子の注目選手は、まず2018年バクー世界選手権81kg級王者のサイード・モラエイ(モンゴル)。ご存じの通りモラエイはイラン出身、この国は政治上の理由からイスラエル選手との試合を認めておらず、対戦の可能性あるとなればたとえ五輪であっても選手に欠場を強要してきた。そんな中で迎えた2019年東京世界選手権、モラエイは会場に乗り込んだ当局の激烈な干渉を振り切って出場を強行。しかし精神面での動揺大きく、対戦を切望していたサギ・ムキ(イスラエル)との戦いに辿り着く前に敗れてしまい、そのまま母国に帰らずドイツに逃れることとなった。そして2年が経ち、モンゴルに籍を移したモラエイは今大会で生涯初めてイスラエルの地を踏むこととなったのだ。既に14日には現地入り、15日にはムキが「My brother」とのメッセージとともにモラエイと肩を組んだ感動的な2ショットをツイッターに投稿し、2人の直接対決なるかどうかに世界の注目が集まっている。ストーリーとしての興味はもちろん、この大混戦階級にあってまだ対戦のない2人の世界王者の試合の様相がどうなるかは五輪本番を大きく左右する、戦力分析的な観点での一大イベント。組み合わせ抽選は18日だが、シード順通りであれば両者の対決は決勝が濃厚。国際大会再開後はまだベストパフォーマンスを見せていない両者だが、地元のムキ、注目を浴びる立場のモラエイのモチベーションはかなり高いはず。ぜひとも見てみたい一番だ。

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