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レッドブル・レーシングとの契約を手にしたローソン
2025年シーズンのF1グリッドには、6人のルーキードライバーが名を連ねる。彼らはそれぞれ異なるキャリアを歩みながら、熾烈な争いを勝ち抜いてフルタイムドライバーのシートを手にした。フェラーリ移籍を決めたルイス・ハミルトンの後任としてメルセデス入りした最年少の逸材から、F3、F2を席巻した新世代のスター候補まで、個性豊かなドライバーたちが新たな挑戦に臨む。
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オリバー・ベアマン(ハース/#87):イギリス出身、19歳
F2に参戦しながらフェラーリのリザーブドライバーとして2024年シーズンを過ごしたベアマンは、体調不良で欠場したカルロス・サインツの代役として昨年3月のサウジアラビアGPでF1デビュー。7位入賞を果たし、6ポイントを獲得した。この活躍をきっかけに、2025年シーズンからハースでのフルタイムのF1シートを確保。その後、ケビン・マグヌッセンが1レース出場停止処分に伴い、9月のアゼルバイジャンGPにも出場し、10位入賞を記録した。アルピーヌから移籍してきたチームメイト、エステバン・オコンとともにどのようなレース展開を見せるのかが注目される。
リアム・ローソン(レッドブル・レーシング/#30):ニュージーランド出身、23歳
角田裕毅が有力視されていたレッドブル・レーシングとの契約を手にしたローソンは、アルファタウリ(現レーシングブルズ)のリザーブドライバーとして2023年にF1デビューを果たしている。オランダGPのフリー走行でダニエル・リカルドが手首を骨折したことで、これまでジュニアカテゴリーやF3、F2のレースで培ってきた実力をF1で発揮するチャンスを得た。その後も4大会連続で出場し、シンガポールGPでは9位入賞を果たした。2024年シーズンは6大会に出場し、4ポイントを獲得している。『F1 Oversteer』など複数のメディアが報じたところによれば、レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、オーストリアのメディア 『OE24 』のインタビューで、ローソンの役割は毎回ポイントを獲得し、可能な限りマックス・フェルスタッペンをサポートすることがだと明言したという。
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス/#12):イタリア出身、18歳
6人のルーキーの中で最も注目を集めているのが、ハミルトンの後任としてメルセデスのシートを引き継ぐ最年少ドライバー、アントネッリだ。カートレースに参戦していた13歳の時にメルセデスのスカウトを受け、15歳でカーレースへ転向。F3を飛ばして2024年シーズンからF2に参戦するという異例のステップアップをメルセデスが後押し、その後わずか1年でF1に昇格することとなった。
トップレベルでの経験の少なさや、重圧に耐えられるのかといった懸念の声も上がる中、英スポーツ専門メディア『SkySports』のF1アナリストは、アントネッリを「天賦の才能の持ち主」と絶賛している。一方、昨年8月に18歳の誕生日を迎え、ようやく普通自動車免許を取得することができたアントネッリ本人は、ハミルトンとの比較を謙遜しながら、「僕はただ、メルセデスの新しいドライバーとして自分の道を切り開いて、素晴らしい結果を出して成功を収めたい」と同メディアに語った。
ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ/#7):オーストラリア出身、22歳
2017年から2021年にかけてレッドブルのジュニアチームに所属していたドゥーハンは、2022年にアルピーヌの育成プログラムに移籍。2023年からリザーブドライバーを務め、オコンの移籍に伴い、昨年8月に2025年シーズンからのフルタイム昇格が決まった。5度のMotoGPチャンピオンに輝いたミック・ドゥーハンを父に持つジャックは、幼少期からモータースポーツに囲まれた環境で育ち、F3やF2で経験を積んできた。2022年からF1のフリー走行に参加している。
しかし、順調に進んでいたキャリアに不安が生じたのは、アルピーヌがリザーブドライバーとしてフランコ・コラピントと契約した今年1月。それ以来、ドゥーハンのデビューシーズンが早々に終わるのではないかという憶測が飛び交っている。アルピーヌのエグゼクティブ・アドバイザーを務めるフラビア・ブリアトーレは、フランス日刊紙『Le Parisien』のインタビューでドゥーハンは開幕戦で走ると明言しつつも、「結果を出せないドライバーは交代させる」と厳しい姿勢を示した。また、F1専門メディア『PLANETF1.com』が報じたところによれば、現地2月18日にロンドンで開催された「F1 75」のイベント会場で、ドゥーハンはコラピントの採用によって自身の立場が脅かされていると感じるかについて、記者たちから執拗に問い詰められる場面があったが、本人は冷静に対応したという。
ガブリエル・ボルトレト(ザウバー/#5):ブラジル出身、20歳
ボルトレトは、2023年のF3デビューシーズンでいきなり優勝を飾ると、翌シーズンのF2でも初年度でチャンピオンに輝く快進撃を見せた。以前からその才能に注目していたフェルナンド・アロンソは、2022年に自身のドライバーマネジメント会社「A14」と契約。『SkySports』によると、アロンソは「素晴らしい才能を持ち、非常に謙虚な人物でもある」とボルトレトを高く評価しているという。6人のルーキーの中で唯一、公式のF1セッションの経験がないものの、今シーズンからルーキードライバーがフリー走行に参加する回数が増えるルール改定が追い風となるかもしれない。また、チームメイトのベテラン、ニコ・ヒュルケンベルグの存在も、ボルトレトにとって大きなプラス材料となるだろう。
アイザック・ハジャー(レーシングブルズ/#6):フランス出身、20歳
2025年シーズンのフルタイムドライバー20人の中で最後に契約が決まったのが、角田のチームメイトとなるハジャーだ。F3参戦中の2022年にレッドブルのジュニアチームに加入したものの、F2昇格後の2023年シーズンは勝利を挙げられず。しかし、それでもその実力を見込んだレッドブルは2023年にF1のフリー走行で経験を積ませた後、再びF2に参戦させた。その結果、2024年シーズンはボルトレトに次ぐ2位を記録。F1の公式サイトによれば、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーはハジャーについて、「彼は間違いなく生まれ持った才能を持っている。まだ荒削りだが、スピードは確かだ」と評価しているという。一方、マルコはハジャーの体格や才能、そして闘志あふれる性格がアラン・プロストに似ているとして、“プチ・プロスト”というニックネームを与えている。
才能、実績、期待を背負いF1の舞台に立つ6人のルーキーたち。彼らは開幕戦からその実力を証明し、チームやファンの期待に応えられるのか。それとも、トップカテゴリーならではの壁に直面するのか。彼らの挑戦がどのような軌跡を描くのか、シーズンを通じて目が離せない。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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