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モーター スポーツ コラム 2024年1月10日

太田格之進、SF初優勝での涙に込められた“10年ぶりの想い”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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「やっぱりダンディライアンって、常に上位にいるイメージが強いと思いますが、前半戦は下位に沈むことが多かったです。それでも(チームメイトの牧野)任祐が引っ張ってくれていたし、僕がQ1敗退して後ろの方を走っているときもある時も、任祐は表彰台に上がったりして、チームの士気は彼がキープしてくれていたっていうところもありました」

「(結果が出ないことに対して)僕自身も悔しかったし、6号車担当のエンジニアやメカニックのみんなに対しても、すごく悔しい思いをさせてしまっていました。常に上位を走っているイメージが強いチームなのに、そのクルマで走る自分が後方で戦っている……そこはプレッシャーになっていました」

レース数を重ねるごとにテンションが下がっていくような雰囲気もあった太田だが、「今はこんな感じですけど、後半戦で調子を上げて最後は勝つんで……見ていてください!」と、この時から毎回のようにコメントをしていた。逆に、それで自らを鼓舞しているようにも感じられた。

そんな中、太田だけでなくチームにとっても転機となったのが、6月下旬に富士スピードウェイで行われた公式テスト。怪我により開幕前のテストを休むことになった太田にとって、初めてSF23の車両で色々なことを試せるチャンスとなり、チームも前半戦で苦戦した原因を究明する絶好の機会となった。

「シーズン前半で積み上げてきたことに対して、シーズン途中のテストで『答え合わせ』ができました。あとはドライバーとしても『もっとこういうふうにやっていきたい』という打診をして、それに対してチームが応えてくれて、色々な準備をしてくれました」

この結果、第6戦富士の予選では、前半戦の不振が嘘だったかのような走りを披露し、3番グリッドを獲得。決勝ではポジションを落とすも6位に入って、スーパーフォーミュラ初入賞を飾った。

第6戦富士の予選後会見で笑顔がこぼれた太田格之進。

もちろん、目指すところは優勝であるため、本人は心の底から喜んでいる様子はなかった。それでも調子を上げていくきっかけになったのは確かなようで、続く第7戦もてぎで自身最上位の2番グリッドを獲得すると、最終大会の1レース目である第8戦鈴鹿で途中終了という形ではあるものの3位初表彰台を獲得。トップ奪取は目の前というところまで迫っていた。

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