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6チームのうち、上位3チームは勝てば、他のチームが何位であろうと決定ながら、4位から6位は勝ってなお……という条件つき。特にENEOS X PRIME GR Supraに至っては、ポールポジションを逃した段階で権利は喪失してしまう。
是が非でもPPを獲得したいENEOS X PRIME GR Supra
逆にSTANLEY NSX-GTが、ポール・トゥ・ウィンを飾ったとする。その場合、CRAFTSPORTS MOTUL Zは9位以下、カルソニックIMPUL Zは6位以下、そしてAstemo NSX-GTは5位以下でなければ大逆転は果たせず。3台が揃いも揃って苦戦するとは思えず、となれば実質、三つ巴の戦いになりそうだ。
逆の言い方をすれば、勝たずとも上位3チームは、いちばん前でゴールしたチームがチャンピオンになる。それだけは、ほぼ間違いない。
GT300クラスは強いチームが奪還、速いチームが連覇、それとも?
トップを守り続けているリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R
GT300クラスもチャンピオン候補は6チームだが、その12人すべてに権利があるわけではない。2チームに1戦欠場せざるを得なかったドライバーがいたからだ。ひとりは大草りきと、TANAX GAINER GT-Rでコンビを組む富田竜一郎。そして、もうひとりが川合孝汰と、埼玉トヨペットGB GR Supra GTでコンビを組む吉田広樹だ。両チームとも、エースに権利がなくなった格好だが、ふたりとも「For The Team」の精神に富むドライバーである。後輩の栄冠獲得にも全力を尽くすに違いない。
さて、ランキングのトップを開幕戦以来、守り続けているのが藤波清斗/J.P.デ・オリベイラ組のリアライズ日産メカニックチャレンジGT-Rで、2.5ポイント差で追いかけるのが井口卓人/山内英輝組のSUBARU BRZ R&D SPORTだ。この2チームは、勝てば自動的にチャンピオンが決まる。
強さのリアライズ日産メカニックチャレンジGT-R、速さのSUBARU BRZ R&D SPORTという印象は、今シーズン誰もが抱いたはずだ。個性は異なり、まるで対照的だが、極めて来たものの集大成を、この最終戦で見せてくれるだろう。果たして王座奪還なるか、それとも連覇達成なるか。
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