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このピットストップを見て、次の周にピットに入ったKeePer TOM’S GR Supraはサッシャ・フェネストラズへの交代をあえて行わず、宮田莉朋の連続走行を敢行。素早いピットストップにも後押しされてトップに浮上すると、そのまま逃げ切って最年少コンビによる初優勝を飾ることとなった。2位は平峰一貴/ベルトラン・バゲット組のカルソニックIMPUL Zが獲得し、このチームもまた平峰が後半2ティントを連続で走行。リアライズコーポレーションADVAN Zは3位に甘んじたが、このコンビにとっては初めての表彰台獲得ともなっていた。
一方、WedsSport ADVAN GR Supraはポイント獲得こそ果たせたが、9位という結果に終わっている。この週末は温度が低く、決勝レースになってようやく路面温度が30度を越すという、時期的には例外的な条件ではあったが、予選から極端な温度差はなかったため、レンジを大きく外したとは考え難い。ドライバーからは「一発の速さは抑えても、決勝での安定感が欲しい」との嘆きの声も上がったと聞くが、それは間違いなく本音だろう。
NSX-GT勢が来る?勝つための何かをつかめていれば…
ここまで安定感があるNSX勢は勝利をもぎ取ることができるか。
同じ鈴鹿で行われた第3戦で優勝を飾ったのは、千代勝正/高星明誠組のCRAFTSPORTS MOTUL Zだった。サクセスウエイトも12kgということもあり、予選でも3番手。決勝では早々にトップに立ち、そのまま逃げ続けていた。その結果、52kgとなったこともあり、しばらくは我慢のレースが続くに違いない。
その結果からも明らかなとおり、もともと鈴鹿とニッサン勢、そしてミシュランタイヤの相性がいいのは、大いに知られている。やはりというべきか、今回いち推しとしたいのは、松田次生/ロニー・クインタレッリ組のMOTUL AUTECH Zだ。サクセスウエイトも30kgで、十分優勝圏内。鈴鹿の戦い方、いや、勝ち方を知り尽くしたドライバーふたりだけに、可能性は極めて高そうだ。
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