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チャンピオンシップをリードするオジエ/イングラシア組。
コロナ騒ぎで混乱するWRCカレンダーですが今回はベルギーの登場です。
ベルギーはフランス、ドイツ、オランダ、ルクセンブルグそれに海峡を挟んで英国に囲まれた小型国家です。歴史的には周りの国の統治を受けていたことも有り、国の北半分はオランダ語の方言であるフラマン語、南半分はフランス語を話し両方とも公用語となっています。
またドイツ国境近くでは少数ですが日常的にドイツ語を話す地域があります。民族はワロン人(フランス系)、フラマン人(オランダ系)それに首都圏に代々住んでいるブラッセル人に分かれており、お互い決して仲が良いわけではありません。国政選挙の際にはいつも国家分裂運動がおきます。この国が世界に知られているのは首都ブリュッセルにあるEU本部の存在でしょう。半世紀以上の間ベネルックス3国から出発し、加盟国23まで発達した国家的大冒険のEUの存在感です。
私はこの不思議な国に10年ずつ2回、合計10年間も駐在しました。ベルギーにはフランスやドイツの自動車メーカーの分工場があり年間100万台程度の組立実績もありましたが、生産効率向上のため今は本国に集約されています。モータースポーツはレースとラリー共に盛んでスパやゾルダーなどのサーキットが有名です。
ジャッキー・イクス、ブルーノ・ティエリー、パトリック・スナイアー、マーク・デュエツ、現役ではヒュンダイのティエリー・ヌーヴィルなど多数のドライバーを輩出しています。イプル・ラリーは今までに一度でもWRCを開催したことのある主催者を数えると35番目に当たります。
路面はターマック。道路は狭く曲がりくねっており畑の中の側溝の多いテクニカルなコースが多く、電柱なども有り多少危険な場所もあります。ジャンクション等のコーナーには車で掻き出された泥が散乱し滑り易くなります。コルシカでもない、スペインでもない別のタイプのターマックラリーと感じます。濡れた石畳は特に注意が必要です。
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