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モーター スポーツ コラム 2021年7月26日

2021 SUPER GT第4戦レビュー|もてぎ初優勝で垣間見えた“山本尚貴の真の強さ”

モータースポーツコラム by 吉田 知弘
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しかし、それも42周目に導入された最初のFCY導入でスロー走行となり、燃費の心配がなくなった。同時にタイヤをクールダウンさせることができ、山本はここぞとばかりにスパートをかけたのだが……これが裏目に出るのだ。

「どこかSCやFCYが1度でも入れば燃費的に余裕が出ることは分かっていました。FCY解除後に1回ペースを上げてみたら、最初は19号車との差を広げることができました。ただ、そこで少し無理してしまった部分もあって、タイヤの温度が上がって、追いつかれてしまいました」

「特にタイヤに熱が入った状態だと、ヨコハマが有利になって、ブリヂストンが不利になることが、1回目のFCY後に明確に分かったので『残り周回をこれで抑えるのは大変だな……』と思っていたら、2回目のFCYが入ってくれました」

ここでも、王者は直前に経験したことをすぐに強みに変えて、ゴールに向けた最後のマネジメントをしていく。

「2回目のFCYが解除された時は、1回目の時のようにプッシュするのではなく、タイヤの温度がなるべく上がらないように心がけて走りました。そこで残り5~6周くらいのところでフルプッシュをかけても、最後まで持つということが分かっていたので、そこで最後スパートをかけました」

「本当に、今回は土曜日の段階から勝つためのレールに乗れていたような気がしますし、レースでは自分が思い描いた通りに進めることができたので、本当に良いレースができました」

まさに“チャンピオンの強さ”を改めて感じさせられた1戦。これには手に汗を握る戦いとなった後半スティントをピットで見ていた相方の牧野も「先輩すごいっす!」と、その完璧なまでのレース運びを目の当たりにし圧倒されている様子だった。

12年越しに叶えた地元もてぎでの優勝、そこで垣間見えた山本の強さの源

念願だった地元もてぎでの国内トップカテゴリー初勝利を上げた山本。

そんな山本だが、この1戦は彼の記憶にも残る勝利となった。SUPER GT参戦を開始してから、地元ツインリンクもてぎで勝つのは、これが初めてだったのだ。

「コロナ禍で制限はありますけど、応援にきてくれたファンの皆さんにポールを獲って、表彰台の一番高いところに立つ姿をお見せすることができたことは、本当に感無量です」

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