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2020インタープロト&KYOJO CUP|第4大会レポート:各レースとも最終ラップまで王座争いが白熱!果たして、栄冠を手にしたのは?
モータースポーツコラム by 吉田 知弘【最終コーナーまで盛り上がったジェントルマンレースの王座争い】
インタープロトシリーズでは、プロドライバーたちのレースの前に、同じマシンで戦うジェントルマンドライバーたちのレースが開催されるのだが、こちらもチャンピオンをかけた激闘で盛り上がった。
なかでも注目が集まったのはインタープロトのエキスパートクラス。第3大会を終えて前年王者の永井秀貴(#32 GR Garage Yokkaichi)が首位につけていたのだが、最終大会の予選でポールポジション獲得したのは、永井を2ポイント差で追いかける山口達雄(#44 NAVUL)だった。
午後の決勝レースで、より多くのポイントを稼いだ方がチャンピオン。プロフェッショナルクラスに劣らないくらいハイレベルな“直接ガチンコ勝負”が始まった。
スタートでトップを守り切った山口。後方でスピンした車両もあって混乱が見られたため、一時はある程度のギャップを築くことができたが、そこにすぐ追いついてきたのが永井だった。ここから毎ラップに渡ってサイドバイサイドのバトルが展開された。
永井はスリップストリームを利用してTGRコーナーで勝負を仕掛けようとするが、山口も攻め込まれないようにうまくラインを考えた走りを披露しトップを死守。永井も最終ラップにベストタイムを更新したが、逆転することはできず、1レース目は山口がトップチェッカーを受けた。
熾烈なバトルを繰り広げた永井と山口
これで、もう後がなくなった永井は、2レース目に入ると、さらに積極的に攻めていき、一度思い切ってインからTGRコーナーに飛び込むも、山口が冷静にクロスラインの対応をして順位は入れ替わらなかった。永井は0.3秒前後の間隔で背後に食らいつき、再三再四とプレッシャーをかけ続けたが、山口は全くミスすることなく最終ラップに突入。お互いがベストラップを更新しあうなど、最後まで気を抜かない走りをみせたが、山口が0.590秒差で逃げ切って2連勝を飾った。これにより永井を逆転して、インタープロトのエキスパートクラス王者に輝いた。
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