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サッカー フットサル コラム 2024年1月16日

宿敵に4-1の敗戦。監督シャビがおかした愚策

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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開始わずか10分で2-0。試合の大勢はこれで決した。

だが、もっと理解不能なのが、決定的な3失点目に繋がる采配である。

レバンドフスキの素晴らしいボレーで1点を返して2-1。反撃ムードが高まっていたのに、相変わらずプレスを掛けず、今度はズルズルとラインを下げて侵入を許した挙句、チュアメニにフリーでセンタリングを上げさせ、走り込んだビニシウスを倒してPKを献上した。

実は、レバンドフスキのゴールからPKの笛が吹かれるまでの3分間、バルセロナは2秒ほどしかボールを触っていない。一方、レアル・マドリーは37本連続でパスを繋いだ後、さらに13本連続で繋ぎ14本目にPKをもぎ取った。

バルセロナはハイラインでノープレスの愚の代わりに、今度はローラインでノープレスの愚を犯したわけだ。

流れを変えるのなら2-1の場面だった。反撃ムードに乗ってハイラインを維持したまま、ハイプレスを命じる選択はあったはずだ。心の声を聞けば、前からガンガン行くのが自然だった。

だが、シャビの指示はウェイティングで、せっかく前向きになった気持ちを再び後ろ向きにしてしまった。ペドリを入れてMFを4人にして中盤を厚くしたのは、プレスのためではなかったのだろうか?

これが二つ目のミス采配である。

シャビを擁護してきたカタルーニャのメディアからもさすがに厳しい声が上がっている。冬の移籍市場での補強は資金面から「不可能」が結論。監督としての真価が問われる厳しい後半戦となるのは間違いない。

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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