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サッカー フットサル コラム 2023年12月5日

届かなかったファイナルへの残心。それでも川崎フロンターレU-18・由井航太は新しい航海へ漕ぎ出していく 高円宮杯プレミアリーグEAST 川崎フロンターレU-18×尚志高校マッチレビュー

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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ただ、ファイナル進出を逃したことについて触れられると、少し声を詰まらせながら、こう言葉を紡いだ。「うーん、やっぱり悔しいし、去年は本当に先輩たちに迷惑を掛けたなと思っていて……、本当に今年も行きたかったですけど、行けないのが今年のチームの実力なので、しょうがないなと思います……」。

やはり脳裏をよぎったのは、1年前に国立競技場で涙を流していた先輩たちの姿だろうか。そのリベンジを自分が果たすという目標には到達できなかったが、それでも由井にはJリーガーとして、突き付けられてきた悔しさを糧に、成長し続けるための舞台が用意されている。

感傷的になりかけたものの、すぐにいつものペースを取り戻すと、大人たちの笑いを誘いながら残された高校生活にも言及する。「まずはこのユースが終わったなというのを1週間か2週間ぐらい噛み締めて、余韻に浸りたいです。学校も12月ぐらいまでしか行けないですし、やっぱりあまり青春できなかったので、青春したいですね(笑)」。

その先には、すぐにルーキーとして臨む2024年が待っている。「小学生の頃から10年間フロンターレにいて、『これが当たり前かな』と正直思っていたんですけど、他のクラブを見てもこんな良い影響を与えてくれる人たちはいないと思うので、本当に感謝していますし、自分はこれからもこのクラブでプレーすることができるわけで、そういう感謝を結果で示したいと思っています」。

その才能に疑いの余地はない。フロンターレが10年間を掛けて大切に育んできた、未来のスター候補。由井航太は多くの人の期待を背負い、プロサッカー選手としての新しい航海へ、凛として漕ぎ出していく。

来シーズンからはプロの世界に飛び込んでいく

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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