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サッカー フットサル コラム 2023年11月28日

「結果」ではなく「内容」が悪いバルセロナ、ポルト戦で早くも正念場を迎える

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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ソシエダは手前で2人の選手のボールをやり取りしている間に、遠くで3人目の選手が動いているが、バルセロナは当事者の2人以外は止まっている。バルセロナは2人が絡む「ワンツー」だけだが、ソシエダはワンツーに加えて3人が絡む「ワンツースリー」がある。

その差が、ソシエダはワンタッチパスをどんどん繋いでプレスをかわしながら上がって行くが、バルセロナはプレスに引っ掛かってしまうという差になる。

これはスビメンディとデ・ヨングの個の能力の差ではない。チームの能力の差である。

よって、ソシエダで素晴らしいからと言ってスビメンディを獲得しても、今のバルセロナではデ・ヨングと同じ振る舞いをしてしまうだろう。

チームの組織は監督の責任である。

5年目のアルグアシル監督と2年目のシャビ監督を比べるのは可哀想だが、今季戦力は大きくアップしているのに昨季に比べて向上の跡が見られない。

個人に目を向けても、例えば久保建英はアルグアシルの下で劇的に良くなったが、シャビの下で劇的に良くなった選手は見当たらない。むしろ、フェランとかラフィーニャとかレバンドフスキとか逆に停滞気味の選手が多い。彼らの後をフェリックスやカンセロ、ヤマルさえも追いつつあるように見える。

明日の決戦、私がポルトの監督ならラジョと同じやり方をする。ボール出しにプレスを掛けると高い確率でボールロストをするので、それを狙う。

さらに、今週末にはもう一つの決戦、アトレティコ・マドリー戦がある。シメオネ監督は自分たちのやり方を確立しているので、プレスに出るとは限らないが、ボール出しは狙ってくるだろう。

早くも訪れた今季の山場。シャビとバルセロナはどんな名誉挽回をしてくれるのだろうか?

文:木村浩嗣

木村浩嗣

編集者、コピーライターを経て94年からスペインへ。2006年に帰国し『footballista フットボリスタ』編集長に就任。08年からスペインに拠点を移し特派員兼編集長に。15年編集長を辞し指導を再開。スペインサッカーを追いつつセビージャ市王者となった少年チームを率いた。現在はグラナダ在住で映画評の執筆も。

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