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サッカー フットサル コラム 2023年11月13日

【世界と伍するタレントの覚醒間近。名和田我空と佐藤龍之介が期す初戦のリベンジ FIFA U-17ワールドカップ インドネシア2023 日本×アルゼンチンマッチプレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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名和田我空選手

結果を見れば、最高の滑り出しと言っていいだろう。FIFA U-17 ワールドカップ インドネシア 2023の初戦。ヨーロッパの実力国、ポーランドとの一戦は好リズムでゲームに入ったものの、井上愛簾が決定機を決め切れず、20分過ぎからは「まったくボールが持てなくなった」と森山佳郎監督も振り返ったように、日本は徐々に劣勢を強いられる。

ただ、後半開始からボランチに山本丈偉を送り込むと、中島洋太朗と組んだドイスボランチが機能し始め、日本の攻撃の時間が増加。吉永夢希と小杉啓太が縦に並ぶ左サイドからのアタックを中心に、重心が下がり出したポーランドを押し込む。

すると、20分近い大雨による試合中断を挟み、途中投入されたスピードスターが大仕事。77分に中島の縦パスを道脇豊が残し、高岡伶颯は左足一閃。強烈なシュートが水飛沫の上がるゴールネットを揺らす。終盤には守護神・後藤亘のビッグセーブも飛び出し、試合は1-0で堂々の完封勝利。大きな勝ち点3を手繰り寄せることに成功した。

グループステージ突破へ大きく前進したい2戦目の相手は、最新のFIFAランキングで1位に立っている南米の雄・アルゼンチン。大会前も日本の多くの選手が『最も対戦したいチーム』として名前を挙げていた優勝候補の一角だが、いきなり窮地に立たされている。

セネガルと激突した初戦は立ち上がりから不安定だった右サイドを剥がされ、前半6分に先制点を献上すると、9分と22分に右からサンティアゴ・ロペスが創出した決定機も、それぞれクラウディオ・エチェベリとアグスティン・ルベルトが決め切れない。

以降もポゼッションでは上回りながら、シビアなゾーンには侵入できない中で、38分には信じられないバックパスのミスから2失点目。試合はそのまま0-2で終了し、まさかの黒星スタート。日本との第2戦は、より負けられないシチュエーションで臨むことになる。

2列目に並んだロペス、エチェベリ、レフティのバレンティノ・アクーニャはアルゼンチンらしいテクニックのあるタレントだが、とりわけ右サイドハーフに入っていたロペスには警戒が必要だろう。既に名門のインデペンディエンテでトップチームデビューも果たしている11番は、縦に仕掛けるタイミングが抜群。決定的な仕事ができるタイプだけに、日本の左サイドバックを任されている小杉とのマッチアップは、この試合の1つの見どころとも言えそうだ。

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