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サッカー&フットサル コラム 2026年7月21日

サッカーインターハイ2026 最注目プレーヤーはプレミアを沸かせるこの7人!

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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青森山田高校・三國ケースマンエブス

全国高等学校総合体育大会、通称“インターハイ”のサッカー競技が、福島県で7月25日に開幕する。シビアな各都道府県の予選を勝ち上がった51の高校が、真夏の日本一を目指して真剣勝負に挑むこのインターハイから、今回はプレミアリーグで目立ったプレーを見せている注目の選手たちにフォーカスを当てる。

186センチのサイズを誇る青森山田高校の右ウイング、三國ケースマンエブスが備える最大の武器は、大きなストライドと抜群の切れ味を合わせ持つドリブル突破だ。「小さいころからドリブルが好きでしたし、左足のシュートが上手くて、1人で点を獲る力があるので、最近はヤマルを参考にしています」と語っているだけに、今季はプレミアリーグEASTでも3ゴールを挙げるなど、得点力も確実に向上しつつある。長男の三國スティビアエブス(福山シティFC)、次男の三國ケネディエブス(名古屋グランパス)、2人の兄は全国制覇を経験していることもあり、三國家第三の刺客は「兄が2人優勝しているからには、自分も絶対山田の時代を取り戻すということを意識してやっています」と夏の日本一を明確に見据えている。

米子北高校・黒崎煌

北中米ワールドカップでも圧巻のパフォーマンスを披露した佐野海舟(マインツ/ドイツ)の母校、米子北高校では中盤でも前線でもプレー可能であり、チームの攻撃を牽引している黒崎煌が存在感を高めている。プレースキッカーを任される右足の高精度キックに加え、「ドリブルが好きなのはネイマールとアザールの影響なんですけど、シュートに持っていくドリブルはゴールまでの運び方が上手いので、ヴィニシウスを参考にしています」と本人も明かすように、ドリブルで前に持ち運べる力も兼備。中学3年の秋に大ケガを負い、高校入学後も1年半近くはプレーできない時間が続いたため、「支えてもらった人たち、特に家族には感謝しているので、しっかり恩返しできたらいいなと思います」ときっぱり言い切っており、感謝の夏を全速力で走り切る準備は万全だ。

前橋育英高校・笹蒼尉

今年も好タレントが揃う前橋育英高校で、ボランチの定位置を掴んだレフティプレーメイカーの笹蒼尉は、この夏のブレイク候補だ。自身で捉えている特徴は「左足のキックは持っていますし、プレス回避のところはビルドアップでも、パスで逃げるのも、ドリブルで剥がす部分も上手くできると思います」とのこと。昨季のチームの中盤を支えた柴野快仁(FC今治)と、毎試合フルマッチで見るほど好きだというアーセナルでプレーするデクラン・ライスを参考に、ピッチを軽やかに泳ぎ回る。今大会の県予選では、延長後半アディショナルタイムに豪快な決勝点を叩き出し、全国切符獲得に大きく貢献。課題だった運動量と得点力もきっちり身に付けつつある、タイガー軍団のナンバー7から目が離せない。

東山高校・原達輝

鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)を擁した2014年以来となる、12年ぶりのプレミアリーグに帰ってきた東山では、GKの麻生太朗とダブルキャプテンを託されている原達輝が、グループを力強く束ねている。元来のまじめな性格から「プレーにも行動や発言にも責任が伴うので、1つ1つのことに気を遣っています」と責任感も十分。さらにピッチ上では左サイドバックの位置で、内側に絞ってビルドアップに参加したかと思えば、タッチライン際を駆け上がってクロスを上げるなど、幅広いプレースタイルを誇っている。「ワールドカップの舞台でも、僕たちが普段からやっている球際や切り替えという部分をやってくださっていた」という大先輩の活躍も刺激に、まずは初戦で青森山田と対峙するプレミア対決に全力を尽くす。

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大津高校・山本翼

昨年度のインターハイ決勝や、高校選手権準々決勝の流通経済大柏高校戦でもゴールを決めるなど、大舞台での勝負強さが際立つ大津高校の山本翼が、今大会の主役候補の1人であることに疑いの余地はない。本人も「去年から得点を獲る回数が増えて、自分としてもいいイメージを持てているので、今年ももっと自分が点を決めて、チームを勝たせたいと思います」とエースの自覚を口に。今季はボランチの位置でのプレーが増えており、「たくさんボールを受けて、前向きにサポートして、自分が個で打開したり、ズレを作ったりということは意識してやっています」と新たな役割にもポジティブに取り組んでいる。言うまでもなく今大会の目標は、ファイナルで敗れた1年前のリベンジ。日本一の景色にたどり着くことだけだ。

昌平高校・立野京弥

2年前には夏のチャンピオンに輝いた昌平高校で、一層の飛躍を期待したいのは2年生ストライカーの立野京弥だ。タイプとしては万能型。183センチのサイズを生かしたポストプレーも正確にこなし、ディフェンスラインの背後を取り切るスピードも完備。シュートパターンも豊富で、U-17日本代表にも名を連ね続けてきたが、4月のU17アジアカップではメンバー外に。「悔しい気持ちはあるけど、自分の力不足は認めているので、その想いを今後にどう生かせるかというのは自分次第」とさらなる成長に目を向けている。昨年のインターハイはケガの影響でチームのサポートに回った中で、大津に0-5で敗れた試合を目の当たりにして、「『自分が出ていたら何ができたんだろう?』と考えながら見ていました」とのこと。それから1年。真夏の福島を沸かせる覚悟は整っている。

神村学園高等部・竹野楓太

ディフェンディングチャンピオンの神村学園高等部をキャプテンとして引っ張っているのが、昨年のFIFA U-17ワールドカップも経験した、年代屈指のタレントとして評価を集める竹野楓太だ。本来は右サイドバックが本職だが、今季はチーム事情でセンターバックでの出場が増えており、「有村(圭一郎)先生にも『1対2でも、1対3でも、オマエが守れ』と言われています」とディフェンスリーダーとしての重責を担うことに。昨季のキャプテンの中野陽斗(いわきFC)にアドバイスも仰ぎながら、着実に新ポジションにも順応しつつある。二冠を獲った翌年のチームというプレッシャーも感じつつ、「今年は去年を超えることを目標にしているので、まずはインハイを獲って、プレミア、選手権とどんどん獲れるように頑張っていきたいです」ときっぱり語った煌めく才能は、再びチームに優勝カップをもたらせるか。

真夏のブレイクを狙う野心にあふれた若者が集うインターハイは、どの試合にも情熱と青春が過不足なく詰まっている。8月1日。決勝が終わった後に、Jヴィレッジスタジアムで凱歌をあげるのは、果たしてどのチームだ。

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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