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サッカー&フットサル コラム 2026年9月11日

激闘必至!4位の青赤と3位の太陽王子がぶつかる上位対決in小平!FC東京U-18×柏レイソルU-18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第13節】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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FC東京U-18・中野寛基

北慎監督が新たに指揮を執っている2026年は、青森山田高校に3-0で快勝を収めた開幕戦から、好調を維持してきたFC東京U-18。ここまで挙げた7勝のうち、6試合で3得点以上を奪うなど、個人のクオリティと組織の連携が融合した攻撃の爆発力は、プレミアの舞台でも十分に発揮されている。

だが、味の素スタジアム開催となった前半戦ラストゲームの鹿島アントラーズユース戦では、0-4とまさかの完敗を喫すると、2カ月の中断を挟み、アウェイで戦った再開初戦の青森山田高校戦にも、なかなか決定機を作り切れずに1-2で敗れ、今季初の連敗。優勝を狙ううえでも、この流れを今節で何とか食い止めたいところだ。

こちらも志田達郎監督がコーチから昇格した今季の柏レイソルU-18は、リーグ最少の8失点と守備の安定感が際立つ。12試合を消化して、複数失点を許したのは1試合のみ。ロースコアのゲームを粘り強くモノにしながら、チームとしての成熟度も確実に上がってきている。

前節の鹿島アントラーズユース戦も、開始5分で長南開史が先制点を叩き込めば、ディフェンス陣もタレントの居並ぶ相手のアタッカーをきっちり抑え込み、終盤には2度の決定機を逃していたキャプテンの上野暉晏が、“3度目の正直”を果たして2-0で勝利。リーグ戦3連勝を飾り、良い形で上位対決となるアウェイゲームに挑む。

FC東京U-18の最後尾を預かるのは、同期のGK新堀恵太とともに2026/27シーズンからのトップチーム昇格が決まった渡邊麻舟だ。確かなセービング力と抜群の飛距離を誇るキック力を武器に、昨季からレギュラーを奪取。3月にはほぼ2年ぶりに年代別代表にも招集されており、周囲からの評価も高まっている。

興味深いのは、個別の選手の“プレー集”を見なくなった理由。「ユースに入った時はGKで一番身長が低かったので、同じように身長が低いダビド・ラヤのプレー集をメチャメチャ見ていたんですけど、高1の10月ぐらいからそういうのに縛られたくないなと思い始めて、極力プレー集は見ていないです」。

「今はフルマッチでいろいろなチームの試合を見ながら、どういうチームのどのキーパーが、どういうビルドアップの打開策を持っているのか、クロス対応でどういう準備をしているのかをチェックして、1人の選手に縛られずに、それで得たアイデアを味方に伝えながら、自分の味も出していきたいと思っています」。しっかり自分で思考できる青赤の守護神には、さらなる成長の予感が漂っている。

好素材が揃うFC東京U-18攻撃陣の中でも、異彩を放っているのは左サイドを主戦場に置く中野寛基だ。ブラジル代表のヴィニシウスを参考にしているというだけあって、スピードの緩急と縦へと思い切って仕掛ける姿勢も印象的なドリブルは、プレミア有数の代物だと言っていいだろう。

今季のブレイクのきっかけは、開幕戦のゴールだという。「最初の試合で得点が獲れたことが自信に繋がって、その次の試合からも良いプレーを表現できたのかなと。自分はなかなか結果を残せなくて、他の選手より価値が出せなかったんですけど、今年は結果を出してきたことで、自分の価値も少しずつ上がってきたかなと思います」。鋭い突破の先に得点という明確な結果を見据え、中野はサイドを切り裂き続ける。

柏U-18の中盤で存在感を高めているのが、背番号2を付けている阿出川琥吾だ。いわゆる攻守の“ハブ”になれるようなタイプで、攻撃時には長短のパスをシンプルに使い分けてリズムを生み出せば、守備でも危険を察知して絶妙なポジショニングで危機回避。どのプレーも実に効いている。

一方で、サッカーに対する向き合い方を語る言葉も力強い。「1日1日の筋トレとか、練習終わりの自主練とか、自分がなりたい選手と比べながらサッカーの動画を見たりとか、ピッチ外でも自分にできることをもっと探しながら、サッカーをずっと考えているところは誰にも負けてはいけないので、これからも誰よりもサッカーと向き合いたいと思っています」。自分の成長に矢印を向けられる頭脳派ボランチから目が離せない。

“左利きの左センターバック”という柏U-18伝統の系譜を引き継いでいる、宮野健貴の進化が止まらない。今季の開幕戦でプレミアデビューを飾ると、これまではボランチを主戦場に置いていたものの、吉川晴翔の長期離脱を受けてセンターバックで起用され、一気にスタメンに定着。ビルドアップの巧みさは群を抜いている。

好きな選手に「酒井さん(酒井直樹コーチ)に『見た方がいいよ』と教えてもらって、身体の使い方でいなすところを参考にしています」というアルゼンチン代表であり、コモでは10番を背負っているニコ・パスを挙げるあたりに、もともとのスタンスが滲む。あるいはシーズン前には自身も想像していなかった、最終ラインの中央で能力を生かしている宮野にも是非注目してほしい。

柏U-18のホームで行われた前期の対戦時はスコアレスドロー。プレミア通算では今回が節目の20試合目の対戦ということになる。FC東京U-18が4位、柏U-18が3位に付ける中で、勝点1差で対峙する上位対決。小平の夜空に凱歌をあげるのは、果たしてどっちだ。

柏レイソルU-18・宮野健貴

文:土屋雅史

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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