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サッカー フットサル コラム 2023年11月10日

【帰ってきたストライカー。道脇豊と徳田誉が見据える世界のゴールネット FIFA U-17 ワールドカップ インドネシア2023 日本×ポーランドマッチプレビュー】

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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道脇豊選手

今大会が実に4年ぶりの開催となるFIFA U-17ワールドカップ。2021年の開催が予定されていた前回大会は、世界的なコロナ禍の影響で中止となり、その際の開催予定地だったペルーで今回もそのまま行われるはずだったが、そのペルーが今年4月に開催を返上。舞台をインドネシアに移して、11月10日に開幕を迎えることになった。

U-17ワールドカップはFIFA主催の国際大会で最も若い年代のコンペティションであり、U-17日本代表のメンバーにとっては、全員が初めて臨む世界大会。チームの10番を背負う佐藤龍之介が「U-13の時から森山(佳郎)さんや廣山(望)さんたちがナショトレとかでU-17のワールドカップについてレクチャーしてくださったのをよく覚えているので、常にそういう人たちから聞いていて、憧れの舞台ではありましたね」と話しているように、彼らはもう何年もこの世界と戦う機会を心待ちにしてきたのだ。

日本が出場した過去9度の結果を振り返ると、1993年大会と2011年大会で進出したベスト8が最高成績。前者からは宮本恒靖、中田英寿、松田直樹、戸田和幸が、後者からは中村航輔、植田直通、南野拓実が世界8強を経て、のちにFIFAワールドカップのメンバーへ名を連ねている。

4チーム総当たりで行われるグループステージ。抽選会ではポット1に入りながら、なかなかシビアな組分けとなった印象もある日本がグループDの初戦で激突するのは、ヨーロッパを3位で勝ち抜き、11大会ぶりの本大会出場を手繰り寄せたポーランドだ。

予選ではやや対戦相手に恵まれた印象だが、それでも伝統国の実力は侮れない。ただ、今月6日にはポーランドサッカー連盟(PZPN)が、U-17ポーランド代表のワールドカップメンバー4選手を「スポーツマンシップに反する行為と規則違反」で追放することを発表。大会開幕を目前に控え、チームに激震が走っている。

そんなポーランドと対峙する1戦目のキーマンには、2人の『帰ってきたストライカー』を指名したい。1人はチームの9番を託されている道脇豊だ。既に所属しているロアッソ熊本とプロ契約を締結している高校2年生は、今シーズンのJ2開幕戦・栃木SC戦でクラブ最年少となる16歳10か月でのJリーグデビューを飾ると、7月の天皇杯3回戦ではサガン鳥栖から2ゴールを奪い、J1クラブ撃破の主役を鮮やかにさらってしまう。

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