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今回、秋春制移行の議論が出てきた理由として「外部環境の変化」が上げられている。
具体的には「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が、2023/24シーズンから秋春制になるから」というのが、議論が蒸し返された理由のようだ。
これまで、ACLは日本や他の東アジア諸国と同じく春秋制で行われていたが、2023/24シーズンからは中東諸国のシーズン制に合わせて秋春制で行われるようになる。
従来のシーズン制だと、中東諸国のチームは春に行われるグループリーグを終えてからシーズンオフに入り、秋に入って新監督の下で新チームに切り替えてからノックアウト・ステージを戦うことになった。だが、ACLが秋春制に移行すれば、逆に東アジア諸国の方がチーム運営が難しくなってしまう。
だから、今再びJリーグの秋春制移行を検討しようというのである。
しかし、ACLはそれほど重要なイシューなのだろうか? ACLに出場するのは来シーズンから3チームになる。もちろん、各クラブともACL優勝を目標に掲げるが、リーグ戦優先のターンオーバーをするチームもある。準決勝、決勝に進出すれば、それはビッグイベントになるが、グループリーグでは観客もあまり集まらないのが現状だ。ヨーロッパのチャンピオンズリーグのように、出場することでクラブの財政が潤うことはないどころか、かなりの負担になってしまう。
だから、「ACLのため」に秋春制に移行するというのは論理的に無理があるような気がする。秋春制を主張するのであれば、「ACLのため」などという詭弁は使わずに、やはりヨーロッパ諸国のシーズン制に合わせることのメリットを考慮すべきではないだろうか。
「『外部環境』がどうのこうの」ではなく、純粋にJリーグの繁栄、日本サッカーの発展にとってどちらが相応しいのかという視点で論議を進めてもらいたいものである。
2023-24年からのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の9月開幕への移行などに伴い、検討を再開。7月末〜8月初旬に開幕し、5月末〜6月初旬に閉幕する案で、最短で26-27年から移行する方針。各クラブへのアンケートなどを通じて競技やビジネス面の利点、欠点を検証中。夏以降に議論を深めて理事会で結論を出す。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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