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サッカー フットサル コラム 2023年4月27日

Jリーグの秋春制移行論が再燃 「ACLの日程変更」は強引すぎる理由付け

後藤健生コラム by 後藤 健生
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日本の冬の気温は(北海道を除いて)北ヨーロッパに比べればそれほど寒くはないが、その代わり日本海側を中心に豪雪に見舞われる。

もし、屋内スタジアムが建設されたとしても、練習場などすべてを冬場も使用できるようにするのは容易なことではない。また、試合が開催されたとしても、豪雪で交通機関がストップすることがあれば、ファンやサポーターの来場や帰宅が困難になってしまう。

現在のJリーグでも、2月から3月初旬に開幕した直後には北海道や東北の豪雪地帯のチームはホームゲームが開催できず、九州などにキャンプを張ったまま開幕を迎える場合もある。

秋春制に移行するための最大の障害はこうした豪雪地帯のチームの処遇ということになる。

現実的に考えれば、現在のJリーグのシーズンオフと同じように12月から2月末までの約2か月にわたる長期のウィンターブレークを設けるしかないだろうが、そうなると1つのシーズンの中に非常に長いブレークが生じてしまい、「一つのシーズン」という感覚が持てなくなってしまう。

女子サッカーの初のプロリーグとして2021年に発足した「WEリーグ」は、Jリーグより一足先に秋春制でスタートした。だが、2022/23シーズンを例にとると、10月下旬に開幕したリーグは皇后杯全日本選手権や代表の活動などの影響で断続的に日程を消化し、1月8日、9日の第8節を最後にウィンターブレークに入り、3月5日の再開まで2か月もゲームがなくなってしまう。そのため、まるで3月にリーグ戦が開幕したような錯覚を覚えてしまうのだ。

僕は、WEリーグが人気低迷しているのは、秋春制実施のために長いウィンターブレークが存在するからであるような気がしている。

結論的に言えば対外的なことを考えれば、確かに秋春制移行には大きなメリットがある。だが、国内的な諸条件を考えれば、クラブ経営のためにもリーグの盛り上がりのためにも春秋制を維持すべきだ。

秋春制移行については、これまでも何度も議論されてきたが、そのたびに秋春制維持に落ち着いてきた経緯がある。大雑把に言えば、田嶋幸三会長など日本サッカー協会側は秋春制移行を主張するが、Jリーグは春秋制維持という立場だった。Jリーグが移行反対なのは、現場でクラブを運営している経営側の意見が反映されるからだろう。

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